レーザージェネシスとは何か、赤みや毛穴、小じわに本当に効くのか、何回受けるべきか
By Dr. Kim1 min read

肌がよく赤くなり、毛穴が開いて肌理が荒れてくるとレーザーを調べるようになります。その中でジェネシスという名前をよく目にするでしょう。剥脱しないしダウンタイムもほぼないと聞いて、本当に効果があるのか、また何回受けないといけないのか気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、ジェネシスは肌を削り取るレーザーではなく、真皮を穏やかに温めて内側から整える非剥脱レーザーです。弱い熱でコラーゲンを刺激し、赤みを作る微細血管を落ち着かせることで、赤みと毛穴、小じわ、肌理を少しずつ改善していきます。ただし一度で劇的に変わるというよりも、複数回に分けて受けながら積み重ねる施術です。以下では原理と効果、他のレーザーとの違い、回数と副作用をひとつずつ分かりやすくお伝えします。

レーザージェネシスとはどんな施術なのか
ジェネシスはアメリカのCuteraが製造するレーザー施術の名称で、1064nmの波長のNd:YAGレーザーを使います。難しい言葉に聞こえますが、ポイントは肌の表面を焼いたり削ったりせず、その下にある真皮層を穏やかに温める非剥脱方式だということです。剥脱レーザーが表面を削って新しい皮膚を再生させる方法だとすれば、ジェネシスは表面には触れず内側だけを温かく刺激します。
もう少し詳しく説明すると、施術中はハンドピースを皮膚から少し浮かせて同じ場所を素早く何度も通過しながら熱を積み重ねていきます。一度に強く照射するのではなく、弱い熱を何層も重ねる方法のため、表面を傷つけずに内部を温めることができます。温かくてわずかにじんとする程度なので、多くの場合は麻酔なしで受けられ、終わった後は少し赤くなりますがすぐに落ち着き、そのままメイクをして日常に戻れます。このダウンタイムのなさがジェネシスの最大のメリットです。もうひとつ重要な点として、1064nmの波長は比較的深く安全に届くため、色素への熱傷リスクが少なく、暗めの肌を含むすべての肌タイプに比較的使いやすいという特徴があります。色素を狙うレーザーは日焼けした肌に使うと熱傷や色素変化のリスクが高まりますが、ジェネシスはそのような負担が少ないため、夏場や活動量の多い方にも比較的安心な選択肢です。

どうやって肌を改善するのか
ジェネシスが肌を改善する仕組みは大きく2つあります。どちらも真皮を温めることから始まります。
1つ目はコラーゲンの刺激です。真皮が適度な熱を受けると、体はこれを回復のサインと受け取り、コラーゲンとエラスチンを新しく作り出します。コラーゲンが増えてくると肌が内側からハリを取り戻し、肌理が滑らかになり、開いた毛穴が引き締まって見え、浅い小じわが薄くなります。意図的に小さなダメージを与えて回復を促す方法ですが、剥脱のように表面を削るのではなく内部で静かに起こる変化なので、見た目にはすぐには分かりにくいです。2つ目は赤みを抑えることです。顔がよく赤くなる赤ら顔は、皮膚の近くに広がった微細血管が透けて見える場合が多いですが、ジェネシスの熱がこの小さな血管を刺激して落ち着かせると、赤みがかなり和らぎます。そのためジェネシスは赤みとともに肌理、毛穴、小じわを同時に少しずつ整える施術として知られています。効果を示すデータもあり、上のグラフのように同じ1064nm Nd:YAGレーザーの研究では、rosaceaの紅斑が主なタイプで約79%、丘疹があるタイプで約63%改善し、単純な顔の赤みも患者評価で約34%減少しました。ただし正直に言うと、単純な赤みには同じ研究でpulsed dye laserが約52%とより高い改善率を示したため、ジェネシスは赤みに使える良い選択肢ではあっても、唯一の答えではありません。この変化は一度には訪れません。コラーゲンが新たに生成されるまでに時間がかかるため、施術直後よりも数週間から数か月かけて徐々にはっきりしてきます。そのためジェネシスは即効というよりも、継続することで効果が現れる施術と理解するのが正確です。

何に効いて何には弱いのか
効果を正直に見極めるには、よく効くものと弱いものを分けて考えるのが良いでしょう。ジェネシスが強みを発揮するのは比較的明確です。顔がよく赤くなる赤ら顔と全体的に赤みがかったトーン、開いた毛穴、荒れた肌理、浅い小じわ、くすんだ肌に出る柔らかな艶です。軽いニキビ跡の赤みにも効果がある場合があります。
一方、ジェネシスだけでは弱い悩みもはっきりあります。深く刻まれたしわや大きくたるんだ肌は穏やかな熱だけで引き上げるのは難しく、その場合はRFやHIFUリフティングなど別の方法がより適しています。またよく誤解される点として、シミやくすみのような色素があります。ジェネシスは赤みには強いですが、茶色い色素を直接分解する施術ではないため、シミが主な悩みならトーニングや他の色素レーザーの方が適しています。深い瘢痕や大きな毛穴もジェネシスだけでドラマチックな変化を期待するのは難しいです。ジェネシスは赤みと肌理、艶を穏やかに引き上げるのが得意で、色素や深いしわ、ひどいたるみには他の施術と組み合わせてアプローチする方が良いでしょう。自分の悩みが何かを先に確認し、それに合った施術を選ぶことが大切です。

他のレーザーと何が違うのか
似た施術が多くて迷いやすいので、よく比較されるものと並べてみます。
| 施術 | 主に対処するもの | ダウンタイム |
|---|---|---|
| Laser Genesis | 赤み、肌理、毛穴、浅いしわ、艶 | ほぼなし |
| IPL | シミと赤みをまとめて、色素 | 数日間の角質、かさぶた |
| ピコトーニング | くすみやシミのような茶色い色素 | ほぼなし |
| Fraxel | 瘢痕、深い肌理、毛穴 | 数日の赤み、角質 |
表を見て分かるように、Laser Genesisは赤みと肌理を穏やかに整えるダウンタイムなしの施術で、色素が主な悩みならIPLやピコトーニングが、瘢痕や深い肌理ならFraxelの方が向いています。特にIPLとよく比較されますが、IPLはシミと赤みをまとめて対処する代わりに、施術後に色素がかさぶたのように浮き上がって落ちるプロセスがあります。ジェネシスはそのようなプロセスなしに穏やかに赤みと肌理を整えます。そのため両者は競合するというよりも、悩みによって使い分けたり組み合わせたりするケースも多いです。結局、どのレーザーが無条件に優れているわけではなく、自分の肌の主な悩みが赤みなのか色素なのか瘢痕なのかによって、合う施術が変わります。

何回受けるべきで効果はどれくらい続くのか
ジェネシスは一度で完結する施術ではありません。穏やかに刺激してコラーゲンを積み重ねる方法なので、一度受けるよりも複数回に分けて受ける方が効果がはっきりしてきます。通常は3週間から4週間おきに上のグラフのように3回から6回を1クールとして受け、赤みや肌理の程度によって回数を増やすこともあります。
効果が現れる流れも知っておくと期待値を合わせやすいです。施術直後はわずかに明るくなった程度で、本当の変化はコラーゲンが生成される数週間後から徐々に現れます。そのため1回か2回受けて大きな変化がないからといってやめてしまうより、計画した回数を重ねて1か月おきに写真で比べてみるのが良いでしょう。特に赤みは回数が増えるほど薄まるのを実感しやすく、肌理と毛穴の変化はより時間をかけて現れます。効果が定着した後も、時間が経てばコラーゲンが再び減り赤みが戻ってくることがあるため、数か月に一度メンテナンスとして受ける方も多いです。普段の日焼け止めや保湿といった基本ケアと組み合わせると、施術の効果をより長く維持できます。ジェネシスは一度で終わる施術ではなく、複数回にわたって積み重ね、時々メンテナンスを続ける施術です。費用を見積もる際も1回だけでなく、1クールとメンテナンスを想定しておくのが現実的です。

副作用と受けるのに向いている人について
ジェネシスは非剥脱レーザーなので副作用は軽度です。施術直後に顔がほてって温かい感じがあることがありますが、多くは数時間以内に落ち着きます。まれにわずかに腫れたり、敏感な方は少しの間じんとしたりすることがあります。表面を削らないため、かさぶたや浸出液のようなダウンタイムはほぼなく、1064nmの波長なので色素への熱傷リスクが少なく、暗めの肌を含むすべての肌タイプに比較的安全に使えることが強みです。
ただし知っておきたい点もあります。どんなに穏やかなレーザーでも、出力が高すぎたり一か所に熱が集中したりすると熱傷や色素変化が生じることがあるため、肌の状態に合わせて出力を調整する施術者の経験が重要です。受けない方が良いケースもあります。施術部位に感染や強い炎症がある方、光に過敏な薬を服用している方、妊娠中の方は事前に相談することをお勧めします。また施術前後は強い紫外線を避け、日焼け止めをしっかり塗ることが結果と安全の両面で大切です。ジェネシスは赤みと肌理、毛穴、浅いしわをダウンタイムなしで穏やかに整えたい方、そして一度の劇的な変化よりも複数回かけて自然に改善されることを望む方によく合う施術です。
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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。
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