そばかすレーザー、picosecondとQ-switched、IPLの効果からしみとの見分け方、再発を防ぐ紫外線対策まで
By Dr. Lee1 min read

鼻や頬に小さく散らばるそばかすは、幼い頃からあるケースが多くメイクでもなかなか隠しきれず、夏になるとさらに濃くなって気になるものです。塗るタイプの美白ケアだけでは限界があり、色素を直接狙うレーザーや光治療が広く使われています。
幸いそばかすは色素が肌の浅い層にあるため、レーザーがよく効く色素です。しみよりもずっと薄くなりやすく、満足度も高い傾向があります。ただ日本人の肌は施術後に色素沈着が起きることがあるため、どの機器でどう受けるかが思った以上に重要です。しみと何が違うのか、picosecondとQ-switchedのどちらを選べばよいのか、受けたあとのケアはどうすればよいのか、順番に見ていきます。

そばかすはなぜ生まれ、どのように薄くなるのか?
そばかすは遺伝的な体質と紫外線が重なって生まれます。MC1Rという遺伝子の影響でメラノサイトが紫外線に敏感に反応する人は、日光を浴びると色素を均一に作らず、小さな点のように集めて作ってしまいます。そのため鼻や頬の上部のように日光をよく浴びる場所にできやすく、夏には濃くなり冬には薄くなるという季節による変化があります。
この色素は肌の表面に近い浅い層にあります。レーザーがそばかすを薄くする原理は選択的光熱分解と呼ばれます。色素の粒であるメラニンは特定の波長の光をよく吸収し、緑色の光にあたる532nmが代表的です。この光を照射するとメラニンだけが瞬間的に熱を受けて細かく砕け、周囲の肌はほとんど傷つきません。
砕けた色素は微細なかさぶたになって数日以内に剥がれ落ちるか、体内の免疫細胞が処理することで色が薄くなっていきます。そばかすは色素が浅い位置にあるためこの光に比較的よく反応し、しみよりも治療結果が良く出るケースが多くなります。同じ原理でIPLも複数の波長の光を使って浅い色素を温めて浮き上がらせます。ただし色素が浅いということは紫外線にもそれだけ刺激されやすいという意味でもあり、治療と同じくらいケアが重要になります。
そばかすとしみはどう見分けるのか?
そばかすとしみは顔にできる茶色い色素という点が似ているため混同しやすいものです。しかし原因や現れる年齢、季節変化、治療への反応が異なるため、見分けが必要です。判断を誤ると治療の方向性もずれてしまいます。
| 項目 | そばかす | しみ |
|---|---|---|
| 原因 | 遺伝と紫外線 | 紫外線、ホルモン、熱 |
| 現れる年齢 | 幼少期 | 30代以降 |
| 形 | 小さくはっきりした点 | 広くぼやけた面 |
| 位置 | 鼻、頬の上部 | 頬骨、額 |
| 季節変化 | 夏に濃くなる | 変化は少ない |
| レーザーへの反応 | おおむねよく取れる | 難しく再発しやすい |
そばかすはたいてい幼少期からあり、小さくはっきりした点として現れます。夏の紫外線で濃くなり冬に薄くなるのが特徴です。しみは30代以降に広く境界のぼやけた面として現れ、ホルモンと熱の影響も受けるため季節変化はあまり大きくありません。何よりしみはレーザーに敏感で、下手をするとかえって濃くなることがあるため慎重な対応が必要です。両方が同時にあるケースも多く、経験豊富な施術者が色素の種類を正確に見極めて治療計画を立てるのが安全です。

どのレーザーと光治療を選べばよいのか?
そばかすに使われる光治療は大きく3つに分かれます。1つ目はQ-switched Nd:YAG 532nmです。色素を強く砕き、はっきりしたそばかすを一度で薄くするのに強みがあります。色素治療で長く使われてきた方式で、Hollywood SpectraやRevLite SIといった機器がこの系統にあたります。
2つ目はpicosecondレーザーです。光を照射する時間が1兆分の1秒単位とはるかに短く、色素を熱よりも衝撃でより細かく砕きます。熱が周囲に広がりにくいため色素沈着のような副作用が少ない傾向があり、色黒の肌にも有利です。クリニックで多く使われるPicoSureとPicoPlusが代表的なpicosecond機器です。
3つ目はIPLという広帯域の光治療です。複数の波長を一度に使い、そばかすと一緒に細かなくすみや赤みまで広く整えるのに向いています。ある研究ではIPLを3–5回受けたあと、そばかすだけがある人の71%で色素が半分以上薄くなりました。ただしIPLはとても濃い点を1つ確実に消すというより、顔全体のトーンを均一に整えるのに向いています。濃くはっきりしたそばかすが主な悩みならレーザーが、広く散らばった薄いそばかすやくすみが悩みならIPLが合っています。実際にはIPLで顔全体のトーンを整えたあと、残った濃い点だけをレーザーで仕上げるというように、2つを併用することもあります。そのため自分のそばかすがどのような形なのかを正確に見極めて機器を選ぶことが、結果を大きく左右します。

picosecondとQ-switchedは何が違うのか?
同じ532nmでも、光をどれだけ短く照射するかによって結果は変わります。picosecondレーザーはその名の通り1兆分の1秒単位で光を照射します。Q-switchedはそれより長いナノ秒単位です。照射時間が短いほど色素を砕く力は衝撃が中心になり、熱が周囲の肌に広がる余地が少なくなります。
この違いは副作用にはっきりと表れます。1人の顔を左右に分けて比較した研究で、施術後に起こる色素沈着がpicosecond側は5%、Q-switched側は30%となりました。色素を消す効果はpicosecondのほうが優れていながら、色素沈着はむしろ少なかったのです。日本人のように施術後に色素沈着が起きやすい肌では、この点が大きなメリットになります。
だからといってQ-switchedが劣っているわけではありません。はっきりしたそばかすを強く砕く力に優れ、費用も手頃なため、肌のトーンや色素の状態に合わせて出力をうまく調整すれば十分満足のいく結果が得られます。Q-switched系は色黒の肌のさまざまな色素にも良好な改善を示したという報告があります。どちらか一方が正解というより、自分の肌と色素に合わせて選ぶ問題です。施術後に色素沈着が起きやすい方や複数の色素が混在している場合はpicosecondが無難で、はっきりしたそばかすをいくつか確実に消したい場合はQ-switchedも良い選択です。

何回受ければよく、ダウンタイムはどうか?
そばかすレーザーは1回で大きな変化が見られるケースが多くあります。はっきりしたそばかすは1、2回のレーザーで目に見えて薄くなり、広く散らばっている場合やIPLは3–5回に分けて受けながらトーンを整えていきます。回数を重ねるほど効果が積み重なります。
ダウンタイムはおおむね軽めです。レーザーを照射した部分は一時的に濃くなってから微細なかさぶたができ、通常5–7日のあいだに自然に剥がれ落ちます。このときかさぶたを無理に剥がすと色素沈着や傷跡につながることがあるため、自然に取れるまで待ち、保湿を十分に行うのがよいでしょう。IPLはかさぶたがほとんどないか、あってもごく軽微なため日常への復帰が早くなります。
施術後1、2日は軽い赤みやピリピリ感が出ることがありますが、ほとんどはすぐに落ち着きます。最も注意すべき副作用は色素沈着です。色黒の方や最近日焼けをした状態だとリスクが高まるため、出力を下げて紫外線対策を徹底するのが安全です。洗顔や軽いメイクはたいてい翌日から可能で、熱いサウナや強い角質ケアだけ数日避ければ十分です。かさぶたが取れたあとの部分はしばらく赤みや薄い色調が残ることがありますが、紫外線を浴びるとその部分に色素が再び定着しやすいため、初期数週間の紫外線対策が特に重要です。
そばかすの再発はどう防ぐのか?
そばかす治療で正直にお伝えしておきたいのが再発です。そばかすは紫外線に反応して生まれる遺伝的な体質が土台になっているため、レーザーで色素を消しても強い日差しを浴び続ければ時間が経って再びうっすらと現れることがあります。夏の紫外線が代表的なきっかけになります。
そのためそばかす治療は一度で終わる施術というより、良くなった状態を保つケアに近いものです。最も重要なのは紫外線対策です。毎日日焼け止めをたっぷり塗り、数時間おきに塗り直す習慣が、レーザー効果を長く保つ秘訣です。帽子や日傘で日差しを減らすことも役立ちます。
| ケア | 方法 |
|---|---|
| 紫外線対策 | 毎日SPF、塗り直し |
| 物理的な遮光 | 帽子、日傘 |
| 再発しやすい時期 | 夏の紫外線 |
| かさぶたのケア | 剥がさず保湿 |
| メンテナンス施術 | 季節ごとに確認 |
再発が見られたら、季節の変わり目に軽い追加施術で整えれば十分です。紫外線対策を続ければ再発のペースはゆるやかになり、再び現れても最初より薄いことが多いです。そばかすは消すのが難しい問題ではなく、こまめにケアを続ければ澄んだ肌を長く保てる色素です。自分の色素がそばかすなのかしみなのかを正確に確認し、肌のトーンに合った機器と出力を決めてくれる施術者に出会えれば、安全で満足のいく結果につながります。
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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。
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