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フラクセルでニキビ跡は本当に消えるの? 色素沈着リスクと効果を正直に確認

By Dr. Kim1 min read

ニキビが落ち着いた後に残る跡は、ファンデーションでもなかなか隠せず、長い間気になり続けます。そのうちフラクセルという名前を耳にする機会が出てきます。レーザーで跡が消えると聞くと惹かれる反面、本当に消えるのか、施術後に肌が黒ずむという話は本当なのか、心配になる方も多いでしょう。

はっきり言うと、フラクセルは跡を消す施術というよりも、跡を薄く整える施術です。跡の種類によって効果はかなり異なり、特にアジア人の肌では施術後の色素沈着が最も注意すべき点です。以下では原理と跡の種類別の効果、PIHリスクと副作用を一つひとつわかりやすく説明します。読み終えたら、自分に合う施術かどうか自分で判断できるようになるはずです。

フラクセルフラクショナルレーザー機器

フラクセルとはどんな施術か

フラクセルはフラクショナルレーザーと呼ばれる方式の代表的なブランドです。フラクショナルとは、レーザーを肌全体に一気に当てるのではなく、極めて細かい数千の点に分けて照射するという意味です。点と点の間には無傷の皮膚が残り、その部分が回復を助けるため、従来の剥離レーザーよりダウンタイムが短くなります。

フラクセルには大きく二種類あります。一つは非剥離型で、肌の表面は削らず内側の真皮だけを温める方式です。回復は1日から3日程度と短く済みます。もう一つは剥離型で、CO2レーザーで皮膚に微細な孔を実際に開ける方式です。効果はより高い一方、かさぶたができ回復に5日から10日ほどかかり、PIHリスクも高くなります。ここで一つ知っておきたい点があります。フラクセルはSoltaというメーカーの製品名であり、クリニックでフラクセルと呼ぶ場合でも非剥離型なのか剥離型なのかは施設によって異なることがあります。回復期間もPIHリスクも両者では大きく違うため、予約前にどちらの方式かを確認しておくことをお勧めします。作用の原理は跡を埋めるのではなく、レーザーが真皮を刺激してコラーゲンを新たに生成させ、そうして増えたコラーゲンが陥没した跡を内側から押し上げるというものです。そのため効果はその日すぐに現れるのではなく、数ヶ月かけてじわじわと出てきます。

ニキビ跡の種類別フラクセルの効果の差、ある研究でboxcarは約59%、rollingは約41%改善されたが、icepickは約19%にとどまった(Lee 2023、非剥離型1550nm)
ニキビ跡の種類別フラクセルの効果の差、ある研究でboxcarは約59%、rollingは約41%改善されたが、icepickは約19%にとどまった(Lee 2023、非剥離型1550nm)

跡の種類によって効果は大きく異なる

ニキビ跡は形によって大きく三種類に分かれます。広くて縁がはっきりした陥凹のboxcar(ボックスカー)、なだらかに波打つように凹んだrolling(ローリング)、そして狭く深く刺したようなicepick(アイスピック)です。フラクセルはこの三種類に均一に効くわけではありません。

上のグラフのようにある研究では、boxcarが約59%と最もよく改善され、rollingは約41%と中間でしたが、icepickは約19%にとどまりました。icepickへの効果が低い理由があります。孔が狭く深いため、レーザーが底まで十分に届きにくいからです。そのためicepick跡が多い方がフラクセルだけを受けると、期待ほど改善されず失望しやすくなります。こういった場合は、跡一つひとつに弱い酸を点状に当てて埋めるTCA CROSSや、小さなパンチで切除する方法を組み合わせるのが一般的です。結局、自分の跡がどの種類かを把握することが先決で、一つの方法ですべての跡を解決するというより、跡の形に合わせて方法を組み合わせるのが現実的なアプローチです。鏡で見れば広く凹んでいるか狭く深く凹んでいるかはある程度わかりますが、正確な判断と最適な組み合わせは診察を経るのが確実です。

アジア人の肌でのPIHリスク、非剥離型は約17%と比較的低いが、剥離型CO2レーザーは暗い肌で約30%まで上がり、肌が暗いほどリスクは高くなる
アジア人の肌でのPIHリスク、非剥離型は約17%と比較的低いが、剥離型CO2レーザーは暗い肌で約30%まで上がり、肌が暗いほどリスクは高くなる

アジア人の肌ではPIHが本当の課題

フラクセルで最も正直に伝えるべき点がここです。アジア人の肌で最もよく起こる問題は効果が弱いことではなく、施術後にその部分が黒ずむ色素沈着です。医学的にはpost-inflammatory hyperpigmentation、PIHと呼ばれます。

上のグラフのようにPIHリスクは肌の色が濃くなるほど高まります。非剥離型は適切な管理をすれば約17%程度と比較的低い水準ですが、剥離型CO2レーザーは暗い肌で約30%まで上がり、肌がかなり暗い場合は一部の研究で90%を超えることも報告されています。ただし、このようにして生じたPIHは多くの場合、数週間から数ヶ月かけて徐々に薄れていきます。ここで重要なのは、リスクを高めるのはレーザーの強度よりも密度、つまり一度にどれだけ密に点を打つかだという点です。そのためアジア人の肌なら、一度に強く密に受けるより、密度を下げて複数回に分けて受けるほうが安全です。予防も大切で、施術の数週間前から美白成分やレチノールで肌を準備し、施術後は日焼け止めを徹底し、紫外線が強い真夏は施術を避けることが、PIHを抑えるための現実的な対策です。

フラクセルでニキビ跡がどれだけ改善するか、ある研究で25%未満の改善にとどまった人が約66%で、半分以上改善した人は約5%だった(Ochi 2017、アジア人剥離型107名)
フラクセルでニキビ跡がどれだけ改善するか、ある研究で25%未満の改善にとどまった人が約66%で、半分以上改善した人は約5%だった(Ochi 2017、アジア人剥離型107名)

何回受ければよく、どのくらい改善するのか

まず回数について。通常、非剥離型は3回から6回、剥離型は3回から4回を1ヶ月間隔で受けます。1回で終わる施術ではなく、複数回重ねていく施術だと考えるとよいでしょう。

期待値は正直に設定することが大切です。跡は消えるのではなく薄くなるものです。上のグラフのようにアジア人を対象にした研究では、剥離型レーザーを受けた方のうち25%未満しか改善しなかった人が約66%で、半分以上改善した人は約5%にとどまりました。つまりほとんどの場合は跡がなめらかに整う程度であり、きれいに消えるわけではありません。効果が現れるまでにも時間がかかります。施術直後はむしろ赤みと腫れで目立つほどですが、コラーゲンが新たに増えるには時間がかかるため、通常は施術から3ヶ月から6ヶ月後に変化をきちんと確認でき、最終的な結果は最後の施術から半年ほど経った時点で判断します。回復期間も種類によって異なり、非剥離型は赤みが1日から3日で落ち着きますが、剥離型はかさぶたが1週間から10日ほど続きます。大切な予定がある場合はダウンタイムを十分に考慮して日程を組むことをお勧めします。

フラクセルのニキビ跡レーザー施術を受けている様子

副作用と、誰に向いているのか

副作用からみると、よく見られるのは施術直後の赤みと腫れ、剥離型であればかさぶたで、ほとんどは時間が経てば回復します。最も気をつけるべきはすでに述べたPIHで、まれに逆に跡ができたり、感染や長引く赤みが起きることもあるため、強くかけすぎないことが重要です。活発なニキビがある時期やケロイドができやすい体質、妊娠中は施術を延期または避けるのが原則です。一つ誤解も解いておくと、以前はニキビ治療薬のイソトレチノインを中止してから半年は待つべきとされていましたが、最近では非剥離型レーザーであれば服用中でも比較的安全という方向でまとまってきています。ただし剥離型については今も慎重にみるのが一般的です。

では誰に向いているのでしょうか。フラクセルはboxcar跡や全体的にざらついた肌のきめ、広がった毛穴に相性がよく、肌が暗めの方にはPIHリスクが低い非剥離型を低密度で受けるのが安全です。反対にicepick跡が多い場合はフラクセルだけでは不十分なため他の方法を組み合わせる必要があり、広く凹んだrolling跡なら皮下を剥離するサブシジョンを加えるとさらに効果が高まります。似た選択肢として、微細な針に高周波を加えた施術もあり、暗い肌でのPIHリスクが同程度かやや低いという報告もあります。まとめると、フラクセルは跡を一度で消す魔法ではなく、跡の種類を正確に見極め、自分の肌色に合わせて密度を調整しながら複数回継続して受けることで最も満足のいく結果が得られる施術です。

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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