prettytime
Botox

ボトックスを初めて打つ前に、効果と持続期間、副作用まで

By Dr. Kim1 min read

初めてボトックスのカウンセリングを受けに行くと、気になることが次々に出てきます。注射一本でなぜしわが伸びるのか、どのくらい痛いのか、効果はいつ頃から見えてくるのか、表情がぎこちなくならないか、不安は尽きません。ところが実際に診察室に入ると、緊張のせいで半分も聞けずに終わってしまうことがよくあります。そこで、ボトックスを初めて検討している方が実際によく聞く質問を集め、診察室で答えるように一つずつまとめました。仕組みから持続期間、副作用、注意点まで順番に読んでいけば、カウンセリング前の疑問はかなり整理できるはずです。

ボトックスはなぜしわを伸ばす?

ボトックスの主成分であるボツリヌストキシン(botulinum toxin)は、神経が筋肉に動けと送る信号を一時的に遮るタンパク質です。信号が止まるとその筋肉は力を抜いて休み、筋肉が縮むことでできていたしわも一緒に伸びます。つまり肌そのものにボリュームを足すフィラーとは違い、ボトックスはしわを作る筋肉の動きそのものを小さくする施術です。

眉間や目元のしわは、多くの場合表情を作るたびに筋肉が繰り返し縮むことでできます。この筋肉の力を少し弱めると、同じ表情を作っても肌が縮みにくくなり、時間とともにしわも薄くなっていきます。そのため、ボトックスはすでに深く刻まれたしわより、動いたときにできる表情じわに特に効果を発揮します。

ボトックスの効果はいつから現れる?

施術後2〜3日ほどで変化が出始め、完全な効果が落ち着くまでには1〜2週間ほどかかります。翌日に鏡を見て変わっていないと落ち込む必要はありません。ボツリヌストキシンが神経の末端に作用して信号を止めるまでには、ある程度の時間が必要だからです。

  • 2〜3日目: 筋肉の力が少しずつ抜け始めます。
  • 1週目: 表情を作ったときにしわが目に見えて減ります。
  • 2週目: 効果がほぼ最大限まで落ち着きます。

そのため、大事な予定があるなら当日ではなく、最低でも2週間前には施術を終えておくと安心です。

ボトックスの持続期間はどれくらい?

個人差はありますが、通常は3〜4か月ほど持続し、部位や量によってはもう少し長く続くこともあります。時間が経つと遮断されていた神経の信号が再びつながり、筋肉は少しずつ元の動きを取り戻していきます。そのため、ボトックスは一度受けて終わる施術ではなく、効果が切れるタイミングに合わせて繰り返し受けるメンテナンス型の施術に近いといえます。

初回よりも2回目、3回目のほうが長持ちすると感じる方もいますが、これは筋肉が弱った状態に少しずつ慣れていくためと説明されています。ただし代謝の速さや筋肉の強さは人によって違うため、持続期間はあくまで平均的な目安として受け止めるのがよいでしょう。

痛みの程度と施術後の反応

針がとても細く注入量も少ないため、想像するほどの痛みはありません。部位によってはチクッとした感覚が何度か続く程度で、ほとんどの場合数分で終わります。痛みに敏感な方は、施術前に麻酔クリームを塗ってもらうよう頼むこともできます。

施術後は注射した部分が少し赤くなったり、小さな内出血ができたりすることがありますが、たいてい1〜2日で落ち着きます。短時間のアイシングをすると、腫れや内出血が軽く済むことが多いです。痛みというよりは「チクッとした感覚が何回か続く」くらいに考えておくと、少し気が楽になります。

ボトックスを打つと表情が固まる?

量と注入する位置を適切に調整すれば、表情は自然なまま保たれます。不自然に見えるという心配の多くは、量が多すぎたり位置がずれていたりすることが原因です。初めて打つなら、少なめの量から始めて効果を確認し、次回に調整していく方法が安全です。

  • 少なめの量から始めて、自然さの程度をまず確認します。
  • 額全体ではなく特定の筋肉だけを選んで弱める方法を相談します。
  • 施術経験の豊富な医師に受けると、左右差や不自然さを減らせます。

表情がまったく動かなくなるのを望まないなら、カウンセリングの時点でその希望をはっきり伝えておくとよいでしょう。

ボトックスとフィラーは何が違う?

ボトックスは筋肉の動きを抑えてしわを伸ばす施術で、フィラーはへこんだ部分にボリュームを足す施術です。眉間のように筋肉の動きでできるしわにはボトックスが、ほうれい線のように組織がへこんでできた溝にはフィラーが向いていることが多いです。作用の仕組みそのものが違うため、同じ部位でも状態によって選ぶ施術が変わります。

実際には両方を組み合わせて使うことも珍しくありません。眉間のしわはボトックスで筋肉の動きを抑え、その横のへこみはフィラーで補うといった形です。どちらがより必要かは、肌の状態を直接見て判断するのが確実です。

施術前後の注意点

施術の数日前からアスピリンやオメガ3、お酒のように血液をさらさらにするものを控えると、内出血が出にくくなります。施術当日は激しい運動やサウナのように体を温める行動は避けたほうがよいでしょう。熱や血流が増えると、ボツリヌストキシンが狙った場所より広がってしまう可能性があるといわれているためです。

施術直後4時間ほどは、施術した部分を強くこすったりマッサージしたりしないことも大切です。マッサージで薬剤が周りの筋肉まで広がると、望んでいない部分まで力が抜けてしまうことがあります。当日は横にならず姿勢を保って過ごし、翌日からは普段通りの生活に戻っても問題ありません。

ボトックスを打てない場合

妊娠中や授乳中の方、神経筋疾患がある方、施術部位に炎症や感染がある方は、ボトックスを避けるのが原則です。ボツリヌストキシンは神経と筋肉がつながる部分に作用する薬剤のため、神経筋に関わる疾患がある場合は必ず事前に伝える必要があります。

過去にボトックスの施術で強い過敏反応が出たことがある方や、現在特定の抗生物質を服用中の方も、カウンセリングで伝えておくとよいでしょう。一部の薬剤がボツリヌストキシンの作用と重なる可能性があるためです。判断に迷うときは自己判断せず、診察前の問診で正直に話しておくのが最も安全です。

頻繁に打つと耐性ができる?

美容目的で使う量では、耐性ができることは非常にまれです。耐性とは、体がボツリヌストキシンに対する抗体を作ってしまい、効き目が徐々に弱くなる現象で、治療目的ではるかに多い量を頻繁に打つ場合に主に報告されています。一般的な美容施術の間隔と量であれば、それほど心配する必要はありません。

ただし同じ効果を保つには、効果が切れる前、通常3〜4か月の間隔を守って受けるのがよいでしょう。間隔を詰めて頻繁に繰り返すより、推奨される周期を守りながら必要な部位だけ調整していくほうが、長い目で見て安定します。

初めてでも打ちやすい部位

初めてボトックスを検討するなら、変化を目で確認しやすい眉間や目元の小じわから始める方が多いです。この部位は効果が比較的はっきり出やすく、必要な量も少ないため負担が軽めです。反対に額全体やエラ、ふくらはぎのように筋肉が大きく動く範囲も広い部位は、結果への影響が大きいため、まず小さな部位で経験を積んでから広げていくことを勧められる場合が多いです。

  • 眉間、目元: 効果が比較的早く、はっきり現れます。
  • 額: 自然さを求めるなら量の調整が特に重要です。
  • エラ、ふくらはぎ: 筋肉が大きいため結果の差が出やすく、経験豊富なところで相談するのがよいでしょう。

どの部位でも、最初は控えめな量から始めて鏡で直接確認しながら、次回の施術で調整していく方法が安全です。

References

Korean Dermatological Association, American Society for Dermatologic Surgery (ASDS), and Ministry of Food and Drug Safety (MFDS).

この記事は参考になりましたか?

About this article

診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

Read next

Botox

僧帽筋ボトックスの効果と持続期間、副作用と適した人まで

盛り上がった僧帽筋にボトックスを打ち、首を長く肩のラインをなめらかに見せる施術、いわゆるバービーボトックスがどんな仕組みで肩を細くするのか、効果と持続期間、肩の脱力感などの副作用の有無、どんな人に向いているのかを実際の論文をもとに分かりやすく解説します。

By Dr. Kim

Filler

レスティレーンの種類と効果、持続期間と副作用まで

レスティレーンがどんなヒアルロン酸フィラーなのか、硬さのあるNASHAと柔らかいOBTという2つの技術がどう違うのか、LyftとDefyne、Refyne、Kysseが部位ごとに何を使うのかを表で整理します。効果と持続期間、副作用と元に戻す方法まで、誇張せずにお伝えします。

By Dr. Lee

Back to articles