ボルニューマーの高周波、回数の設計と効果が現れる時期
By Dr. Lee1 min read

肌にハリがなくなり、たるみが気になり始めると、メスを使わずに弾力を引き上げる方法を探すようになります。そんな中で、ボルニューマーという高周波機器の名前を耳にした方も多いのではないでしょうか。特に、一度に強い熱を入れることで施術回数が少なくて済むと聞くと、本当にその仕組みで効果が出るのか気になるものです。
この記事では、ボルニューマーがなぜ強い出力で一気に押し切る方式を選んだのか、その熱が肌の中でどのような経路で弾力を作るのか、そして効果がどれくらい続くのかを順番に見ていきます。難しい言葉が出てきたときは、その都度わかりやすい説明を添えているので、気軽に読み進めてください。
なぜ弱く分けず一度に入れる?
肌のリフティング機器には、大きく分けて2つの戦略があります。1つは弱い熱を3回から5回に分けて積み重ねる方式、もう1つは一度に十分強い熱を入れてコラーゲンを確実に刺激する方式です。ボルニューマーは後者に近い機器です。
高周波は英語でRF(radiofrequency)と呼ばれ、簡単に言うと電気エネルギーを肌の中に流し、その抵抗によって熱を作る仕組みです。電気ヒーターの中の熱線に電流が流れると熱くなるのと似た原理で、肌組織そのものが熱線の役割を果たすとイメージすると分かりやすいでしょう。
一度に温度を十分引き上げると、真皮(肌を支える内側の層)の中のコラーゲンがその瞬間に確実な刺激を受けます。コラーゲンは肌の弾力を支える柱のようなタンパク質で、柱が少したわむとまっすぐ戻ろうとする力が生まれるように、熱刺激を受けたコラーゲンも回復しようとする反応を始めます。弱い刺激を3回から5回に分けるのではなく、一度に確実な刺激を与える方式を選んだ理由はここにあります。
たとえば毎週通院して5、6回に分けて受ける必要がある低出力機器と比べると、ボルニューマーは1回の来院でその刺激のしきい値を超えられる計算になります。忙しい日常の中で施術のスケジュールを3回から5回組むのが難しい方にとっては、この違いは大きな意味を持ちます。
高周波はどう表面を冷やして内側だけ温める?
高周波エネルギーは肌表面の電極から始まり、体の中を通過したあと、体に貼ったアース(接地)パッドへ抜けていきます。電流が通る経路全体で抵抗熱が発生しますが、組織ごとに電気の通りやすさ、つまりインピーダンスが異なるため、層ごとに発生する熱の量も変わってきます。
この方式はモノポーラ(単極)方式と呼ばれます。電流が体の中で深く広範囲に広がる特徴があるため、表面の浅い角質層だけでなく、その下の真皮の深いところまで温度を引き上げることができます。浅い層しか温められない機器では届きにくい深さまで熱を伝えられる点が、ボルニューマーのようなモノポーラ方式が弾力改善によく使われる理由の1つです。
水流が細い管を通るときに勢いが増すように、電流も抵抗の大きい組織を通るとき、より多くの熱を発生させます。ただし、抵抗が大きいのは真皮ではなく、水分の少ない脂肪層のほうです。水分と電解質が豊富な真皮は電気が比較的よく通り抵抗が低い一方、脂肪はそれより抵抗、つまりインピーダンスが大きくなります。そのため、電極の間隔と周波数を調整し、電流が脂肪に過度に集中せず、コラーゲンのある真皮の範囲で均一に熱を発生させるよう設計することが、この種の機器の核心技術です。
問題は表面です。表面も同じ電流が通る経路であるため、油断すると熱傷のリスクがあります。そこでボルニューマーは、表面に水を流す水冷却方式を併用しています。表面はひんやり守りながら、その下の真皮だけを狙った温度まで温める、いわばバランス調整と考えるとイメージしやすいでしょう。
60度前後の熱がコラーゲンに起こす変化
真皮がおよそ摂氏60度前後まで温まると、コラーゲンタンパク質のらせん構造の一部がほどけ、わずかに縮みます。ぴんと張ったゴムひもを火に近づけると瞬間的に収縮する様子と似ています。
この変化そのものが、目に見える弾力改善のすべてではありません。本当の変化はそこから始まります。熱刺激を受けた部位を体が小さな損傷として認識すると、新しいコラーゲンを作る肌の中の働き者の細胞、線維芽細胞が活発に動き出します。線維芽細胞は新しいコラーゲンとエラスチンを4週間から6か月かけて少しずつ作り出していきます。
ですから、施術直後の引き締まる感覚と、4週間後から徐々に現れる弾力の変化は、それぞれ別の段階です。前者はコラーゲンが即座に収縮した結果で、後者は新しいコラーゲンが満ちてきた結果です。強い熱を使う理由もここにあります。温度が十分上がってこそ、線維芽細胞を目覚めさせる信号が確実に伝わるからです。
体が熱刺激を小さな傷のように受け止める過程は、転んでできた打ち身が1週間から2週間かけて少しずつ薄くなっていくのと似た流れです。最初は目立たなくても、時間が経つにつれて組織が少しずつ自ら満たされていくようなイメージです。
ボルニューマーはなぜ回数が少ない?
ボルニューマーは通常1回、多くても2回から3回程度の施術回数で案内されることが多い機器です。3週間から4週間の間隔で3回から5回に分けて受ける必要がある他の施術と比べると回数設計が異なりますが、ここには3つの理由があります。
- 一度に入れるエネルギーの総量がすでに十分に大きいためです。線維芽細胞を目覚めさせるのに必要な刺激のしきい値を、1回の施術でも超えられるよう設計されているという意味です。
- コラーゲンが新しく作られる反応そのものが、4週間から6か月かけてゆっくり続くためです。反応が終わる前に同じ部位をさらに刺激すると、かえって回復中の組織に負担をかけかねません。
- 真皮にも回復する時間が必要だからです。短い間隔で繰り返し熱を入れると、コラーゲンが満ちていく正常な流れを妨げるおそれがあるため、十分な間隔を空けて必要なときだけ追加する方が安全です。
運動で筋肉に微細な損傷を与えたあと、2日から3日休んでこそ筋肉がより強くなるのと似ています。回復が終わる前に同じ部位を叩き続けるとかえって筋肉がうまくつかないように、肌も回復する時間を十分に与えてこそ、コラーゲンがしっかりと定着します。
もちろん、肌の状態やたるみの程度によっては追加施術を勧められる場合もあります。ただし、基本設計そのものが3回以上の反復を前提としていない点は、他の施術と区別されるところです。
効果はいつから見え、どれくらい持つ?
施術直後は、コラーゲンが即座に収縮した効果で肌が少し引き締まる感覚が先に訪れます。ただし、これはあくまで始まりに過ぎず、本当の変化は新しいコラーゲンが満ちてくる4週間から6か月の間に徐々に現れます。
一般的には4週間から8週間の間に変化が目立ち始め、コラーゲンが十分に蓄積するまでにはさらに時間がかかるため、3か月ごろに効果が最もはっきりするという報告があります。変化がゆっくり現れる分、顔が急に変わって見えず自然に移り変わっていく点は、むしろメリットとして挙げられます。
植えた木が一晩で大きく育つのではなく、水と日光を浴びながら少しずつ太くなっていくように、コラーゲンも4週間から6か月かけて徐々に厚みを増していくのが自然な流れです。ですから、施術翌日に鏡を見て大きな変化を期待するよりも、4週間後の顔を待つつもりで向き合うほうがよいでしょう。
持続期間は人によって異なりますが、新しく作られたコラーゲンがある程度定着している間は効果が続くとされています。ただし、コラーゲンも時間が経てば自然に再び減っていくのが肌老化の基本的な流れであるため、いずれまたたるみを感じることもあります。そのため、1回で一生維持されるというより、必要なときにまたケアを重ねていく形で向き合うのが現実的です。
肌年齢、もともとのたるみの程度、そして紫外線対策や生活習慣といった要因も持続期間に影響を与えることがあります。紫外線対策を欠かさず刺激を減らす習慣を一緒に続けると、新しく作られたコラーゲンがより長く定着するのに役立つとされています。
よく合う人と避けたい場合
ボルニューマーは、メスを使わずに弾力を引き上げたい方、回復期間を長く取れない方に特に向いています。軽いたるみや小じわの段階で反応が良いとされています。
- 施術中の痛みが気になる方であれば、表面を冷やす水冷却方式のおかげで、他の高周波機器より比較的楽に耐えられる傾向があります。
- 回復に充てる時間が少ない方には、たいてい施術直後にすぐ日常生活へ戻れる点が合っています。
- すでにたるみが深く重い方の場合は、高周波だけでは不十分なことがあるため、他の方法と合わせて相談するほうがよいでしょう。
体内にペースメーカーのような電子デバイスがある場合、施術部位に金属がある場合、妊娠中、あるいは肌に炎症がある場合は施術を避けるのが安全です。電気エネルギーが体の中を通る施術であるため、電子デバイスや金属があると電流の流れが予期せぬ方向にそれたり、機器の誤作動を招いたりする恐れがあり、避ける必要があります。磁石のそばに方位磁針を置くと針があらぬ方向を指してしまうのと似た理屈です。強いエネルギーを扱う施術であるだけに、経験豊富な施術者から受けることが、結果と安全性のどちらにとっても重要です。
References
Korean Dermatological Association, Ministry of Food and Drug Safety (MFDS), American Academy of Dermatology (AAD), and U.S. Food and Drug Administration (FDA).
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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。
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