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チューンフェイスのしくみと効果、持続期間と施術後の注意点まで

By Dr. Kim1 min read

フェイスラインのたるみが気になるときによく耳にする名前のひとつがチューンフェイスです。メスを使わず、高周波で熱を加えてフェイスラインを引き締める施術ですが、名前だけ聞いても仕組みはイメージしにくいものです。実はチューンフェイスは特定のブランドが作ったひとつの機器を指す言葉に近く、その機器が生み出す熱が肌の中でどんな順序で働くのかを知ると、ぐっと理解しやすくなります。どんな仕組みでフェイスラインを整えるのか、順を追って解説します。

チューンフェイスはどんな機器で行う?

チューンフェイスという名前は、施術そのものの固有ブランドというより、イスラエルのアルマレーザー社が開発したアクセントプライムという高周波機器を使った施術に付けられた呼び名に近いものです。そのためクリニックによって呼び方が異なることもありますが、機器の中で実際に働いている物理的な原理は同じです。

この機器はユニポーラ方式の高周波を採用しています。一般的なモノポーラ方式は、片方の電極を肌に当て、体の反対側に大きな接地パッドを別に貼ることで、電流が体全体を通って回路を完成させます。ユニポーラにはこの接地パッドがそもそも存在しません。ハンドピースに付いた電極ひとつから高周波エネルギーが肌に向かって直接放射される構造のため、体全体を通る長い電流経路を作る必要がないのです。

電極から出たエネルギーは組織の中に広がりながら、抵抗によって熱を生み出します。電極に近いところほどエネルギー密度が高く熱が強く集中し、電極から離れるほど熱は弱くなっていきます。接地パッドで体全体の回路を作る方式ではないため接地パッドを別に貼る必要がなく、電極が触れた部分の下から比較的一定の深さまで熱を届けることができます。

市場には電極を両方ともハンドピースに付けたバイポーラ方式もあります。バイポーラは二つの電極の間の浅い層でしか熱が作られないため、深さの調整幅が狭いのが特徴です。一方でチューンフェイスが採用するユニポーラ方式は、ひとつの電極から出るエネルギーが組織の中に比較的広く深く広がるため、フェイスラインのように真皮より下の組織まで扱う必要がある部位によく使われます。

1秒に4千万回変わる電流

チューンフェイスが使う高周波の周波数は40.68メガヘルツです。1秒間に電流の向きが4000万回以上も入れ替わるという意味です。これほど速く向きが変わる電流が肌の中を通ると、水のように分子の両端の電荷が異なる物質は、電流の向きに引っ張られながら非常に速く振動します。

電子レンジが食品の中の水分子を振動させて熱を出すのと似た原理と考えるとわかりやすいでしょう。ただし電子レンジは電磁波を照射する方式で、チューンフェイスは電流そのものを体内に流すという点が異なります。分子が振動しながら互いにぶつかる過程で摩擦熱が生まれ、この熱が真皮層まで均一に広がりながら組織の温度を上げていきます。

熱を受けたコラーゲンはどう変わる?

真皮を構成するコラーゲンは、もともとらせん状によじれたタンパク質の線維です。この線維に一定以上の温度の熱が加わると、らせん構造が瞬間的にほどけ、線維全体の長さが縮みます。ピンと張っていたバネが熱を受けて縮こまる様子とよく似ています。

このようにコラーゲン線維が縮むと、それが集まっている皮膚組織そのものも一緒に引き締まります。施術直後からフェイスラインがすっきりして見えるのはこのためです。ただしこの収縮は物理的な反応であるため、時間が経つと組織が再びゆるやかに弛緩していく傾向があると言われています。そのため、この即効的な反応だけでは長く続く変化を作るのは難しいのです。

新しいコラーゲンはいつ積み上がる?

熱による瞬間的な収縮だけでは、効果が長く続くのは難しいものです。そこで二つ目の反応が一緒に起こる必要があります。それが線維芽細胞が新しいコラーゲンを作り出す過程です。

肌は一定以上の温度の熱を損傷のサインとして受け止めます。傷ができたときに体が修復反応を始めるように、熱を受けた真皮でも修復反応が起こり、コラーゲンを作る細胞である線維芽細胞がその場所に集まってきます。これらの細胞が数週間から数か月かけて、新しいコラーゲンとエラスチンをゆっくりと作り出していきます。

つまり施術直後に見られる変化は既存のコラーゲンが熱で収縮した結果であり、数か月後に続く変化は新しく作られたコラーゲンが積み重なった結果です。この二つが時間差をおいてつながることで、効果が持続する仕組みになっています。

部位によって強さを変える理由

顔は部位によって皮膚や脂肪、筋肉の厚みが異なります。頬のように脂肪層が厚い部分と、フェイスラインのように骨に近い部分では、熱を届けるべき深さや必要なエネルギー量が違ってくるのは当然です。

そのためチューンフェイスは部位ごとに出力と照射時間を変えながら進めます。同じ強さを顔全体に一律に当ててしまうと、薄い部位は熱くなりすぎ、厚い部位には熱が十分に届かないことがあるためです。皮膚と脂肪の厚みをあらかじめ確認し、それに合わせて強度を調整する過程が必要になるのはこうした理由からです。

目もとや額のように骨のすぐ上に薄い皮膚しかない部位と、あご下のように脂肪層が厚く積もっている部位では、熱の広がり方からして違います。薄い部位は熱がすぐに広がって表面温度が早く上がり、厚い部位は同じ時間熱を加えても温度の上昇がゆるやかです。そのため部位ごとにハンドピースを動かす速度と往復の回数を調整し、どの部位でも真皮がほぼ同じ温度に達するように合わせる作業が併せて行われます。

表面を冷やして内側だけ温める方法

高周波で真皮に熱を加えている間、肌表面の温度も一緒に上がっていきます。表皮が熱くなりすぎるとやけどにつながる恐れがあるため、熱を加えることと同じくらい、表面を冷やす過程も重要です。

チューンフェイスはハンドピースの先端にある冷却されたチップを肌に直接当てる方式を採用しています。氷を当てたときのように表皮の温度を下げながら、その下の真皮側には熱が届き続けるという構造です。表面は冷たく保ちながら深い層だけを温めることになるため、痛みややけどのリスクを抑えつつ、真皮の温度は十分に上げることができます。

効果が長く続くのはどんな人?

チューンフェイスの効果がどれくらい長く続くかは、ひとつの要因だけで決まるわけではありません。代表的には次のような要因が一緒に作用すると言われています。

  • 肌の年齢ともともとのコラーゲン量: 年齢を重ねるほどコラーゲンを作る線維芽細胞の働きが鈍くなるため、同じ熱刺激を受けても新しく作られるコラーゲンの量には個人差が出ます。
  • 施術の回数と間隔: コラーゲンが作られるまでには数週間から数か月かかるため、この回復周期を踏まえて一定の間隔をあけながら複数回行うと、反応が積み重なっていく傾向があるとされています。
  • 紫外線への曝露と生活習慣: 紫外線は新しく作られたコラーゲンを分解する酵素の働きを高めるため、紫外線対策を怠ると、せっかく作られたコラーゲンがより早く減ってしまうことがあります。
  • もともとの皮膚と脂肪のたるみの程度: たるみが強いほど物理的な収縮だけで解決できる範囲が狭くなるため、期待できる変化の幅にも個人差があります。

そのため、チューンフェイス一回で一生続く効果を期待するよりも、定期的なケアのひとつとして受け止めるほうが自然です。

施術後数日間に気をつけること

施術直後の数日間は、真皮で修復反応がちょうど始まったばかりの時期にあたるため、この反応を邪魔しないケアが役立ちます。

サウナや岩盤浴のように顔に追加で熱が加わる環境は、数日間避けることが勧められます。すでに熱刺激を受けた組織にさらに熱が加わると、修復反応が過剰に起こることがあるためです。また、いつもより丁寧に日焼け止めを塗ることも役立つとされていますが、これは回復途中の肌が紫外線により敏感に反応することがあるためです。腫れや赤みは時間が経つにつれて自然に落ち着くことが多いと言われていますが、回復のスピードには個人差があります。

References

Korean Dermatological Association, American Academy of Dermatology (AAD), and Ministry of Food and Drug Safety (MFDS).

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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