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SkinViveとBelotero Revive、どちらも潤いを与えると言われているけど何が違うの?

By Dr. Kim1 min read

ボリュームを足すフィラーではなく、肌そのものをしっとり・なめらかにしたいという方が増えています。そういった方に選ばれるのがスキンブースターで、なかでもよく比較されるのがSkinViveとBelotero Reviveです。名前も聞き慣れないし、どちらもヒアルロン酸だと聞いても、何が違うのか、自分に合うのはどちらかと迷いやすいですよね。

大きな枠では同じです。ボリュームではなく、肌の水分とキメを底上げするHAスキンブースターという点で一致します。ただ、製造会社・ヒアルロン酸の架橋技術・そしてReviveだけに入っているグリセロールという成分で差が生まれます。何が同じで何が違うのか、グリセロールの役割、各製品の臨床エビデンスと持続期間、承認状況、そして選び方を順に見ていきます。

SkinViveはヒアルロン酸12mg/mLにリドカインを配合、Belotero ReviveはHA 20mg/mLにグリセロール17.5mg/mLを加えており成分構成が異なる
SkinViveはヒアルロン酸12mg/mLにリドカインを配合、Belotero ReviveはHA 20mg/mLにグリセロール17.5mg/mLを加えており成分構成が異なる

SkinViveとRevive、何が同じで何が違うの?

まず共通点から。どちらもヒアルロン酸を皮膚の浅い層に細かい液滴として注入し、ボリュームではなく肌の土台となる水分・キメ・ツヤを引き上げるスキンブースターです。凹みを埋める通常のフィラーとは目的が異なり、同じカテゴリーに属します。

違うのは製造会社と技術です。SkinViveはアメリカのAllerganが製造した製品で、VYCROSSという架橋法でつくったヒアルロン酸12mg/mLに、注入時の痛みを和らげるリドカインを配合しています。Belotero ReviveはドイツのMerzが製造した製品で、CPMという架橋技術のヒアルロン酸20mg/mLに、保湿成分のグリセロール17.5mg/mLを組み合わせています。ヒアルロン酸の濃度も、架橋技術も、追加成分も異なります。

大きな目的は同じでも、設計が違う二つの製品です。特に、ReviveだけにグリセロールがあることとSkinViveはリドカイン配合で施術時の痛みを軽減している点が目立つ差です。どちらが絶対的に優れているというわけではなく、成分と設計の異なる選択肢として捉えるのが正確です。同じスキンブースターという大きな枠の中で、細部の設計が分かれる「いとこ同士」のような製品と理解すると分かりやすいです。

ReviveはグリセロールをHAと組み合わせ、肌内部の水分をしっかりキープする

一番大きな違い、グリセロールって何をするの?

Reviveを語るうえで欠かせないのがグリセロールです。グリセロールはコスメにもよく使われる保湿成分で、水を引きつけて保持する性質があります。Reviveは水を抱え込むヒアルロン酸にこのグリセロールを加えることで、二つの成分が連携して肌内部の水分を維持するよう設計されています。SkinViveにはグリセロールは入っていません。

仕組みとしては理にかなっています。ヒアルロン酸が水分を保持し、グリセロールがさらに水分をつなぎ止めることで、保湿効果がより長続きするという考え方です。実際にReviveの研究でも、肌の水分量が増えて長く維持されるという結果が確認されています。

ただ、正直に見ておきたい点があります。Reviveの水分改善がグリセロールによるものか、それともヒアルロン酸自体の効果かを切り分けて証明した研究はありません。グリセロールを含まない製品との直接比較がおこなわれていないからです。グリセロールが加わっているという事実は確かな違いですが、それが結果にどれほど影響しているかはまだ未知数と見るのが正確です。グリセロール配合だからReviveが必ずしもしっとりするとは断言しにくいというのが現時点での正直な評価です。

SkinViveは臨床試験で水分満足度が施術前22.9%から1か月後77.9%に上昇、Reviveは機器測定で施術前より肌水分が大幅に増加した
SkinViveは臨床試験で水分満足度が施術前22.9%から1か月後77.9%に上昇、Reviveは機器測定で施術前より肌水分が大幅に増加した

臨床効果はどのくらいある?

両製品にはそれぞれ独自の臨床エビデンスがあります。ただし、直接比較した試験はないので、各製品の結果を個別に見ることが正確です。SkinViveはアメリカの臨床試験で施術1か月後に参加者の85.5%が医師評価で改善と判定され、水分満足度は施術前22.9%から77.9%に、ツヤの満足度は9.2%から73.8%へ明確に上昇しました。

Reviveもエビデンスが積み重なっています。機器で皮膚水分を測定した研究では1回の施術後に水分指標が施術前より大きく増加し、複数回に分けて受けたグループでは12週時点で医師評価による改善率が90%を超えました。水分の改善は施術後数か月にわたって維持されています。

数字だけ見るとどちらも優れていますが、測定方法・対象・時点がそれぞれ異なることを忘れてはいけません。SkinViveは満足度と医師評価を、Reviveは機器による水分値を主に報告しています。そのため「どちらが何%優れている」という直接比較に根拠はありません。それぞれが自分のコントロール群と比べて効果が確認されたとして理解するのが適切です。どちらも水分とキメを引き上げるという方向性は同じなので、数字そのものより自分の悩みに合う方を選ぶ視点が大切です。

SkinViveは臨床試験で6か月まで、Reviveは複数回施術で約9か月前後まで改善が維持されることが観察された
SkinViveは臨床試験で6か月まで、Reviveは複数回施術で約9か月前後まで改善が維持されることが観察された

どのくらい持続する? 何回受けたらいいの?

持続期間はどちらも永続的ではありません。SkinViveの臨床試験は6か月時点まで追跡しており、その時点でも参加者の80%以上に改善が維持されていました。6か月で効果が終わるという意味ではなく、研究が6か月まで観察したということです。通常、効果が薄れてきた頃に追加で受けるサイクルで続けます。

Reviveは複数回に分けて受けるのが基本スタイルです。通常4週間おきに3回程度施術したあと、研究では改善が約9か月前後まで維持されると観察されています。1回より複数回積み重ねた方が効果が明確で長続きしました。

どちらも一回で終わりというより、定期的にメンテナンスを続ける施術と捉えるのが正確です。最初にしっかり効果を出したいなら分割で受けることが有利で、その後は効果が落ちる前にメンテナンス施術を加えてうるおいをキープします。時間とコストを継続的にかける必要があるという点は共通です。1回受けて効果が弱いと判断するより、最初の数回を終えてからメンテナンスのペースを決める方が正確です。間隔は肌の状態と満足度を見ながら個人差があります。

SkinVive by Juvederm製品、ヒアルロン酸12mg/mLにリドカインを配合

FDA承認と国内での使用状況はどう違う?

承認状況も二つの製品で異なります。SkinViveは2023年に米国FDAで頬部位の肌なめらかさ改善を適応として承認を受けました。ヒアルロン酸を微細液滴で注入する方法でこの用途のFDA承認を取得した最初の製品という点が、マーケティングでよく強調されます。

一方Belotero ReviveはヨーロッパのCE認証を取得した製品で、米国FDAの承認はありません。その代わりヨーロッパをはじめ多くの国で長く使われてきた実績があります。どこの国にいるかによって、受けられる製品が変わります。

日本での状況も知っておくと役立ちます。現時点では国内の選択肢・承認状況はクリニックに直接確認するのが確実です。許可された国と用途が異なるという点は、選ぶときに現実的に考慮すべき要素です。どれほど良さそうに見えても、自分がいる場所で正規に受けられる製品かどうかが最初の確認事項です。承認と流通状況は国ごとに異なり時間とともに変わるので、最新状況はクリニックで確認するのが安全です。

Belotero Revive製品、ヒアルロン酸20mg/mLにグリセロールを加えた配合

結局どちらを選べばいい?

どちらが優れているとは言い切れません。両製品を直接比較した研究がなく、それぞれ自分の臨床試験で水分とキメの改善を示しているからです。選択は優劣ではなく、目的と状況で決めるのが正解です。グリセロール配合の保湿設計に惹かれる方、または国内で受けやすい製品を求める方にはReviveが、FDA承認を取得した頬のなめらかさ改善製品を求める方にはSkinViveが候補になります。

共通して覚えておくべき点もあります。どちらもボリュームを増やしたり、たるんだ肌を引き上げる施術ではありません。乾燥感・キメの粗さ・水分不足が気になる方に向いていて、凹んだ頬や深いシワが悩みなら、フィラーやリフティングの方が適しています。また一度で終わらず、継続してメンテナンスが必要という点も共通しています。

決める前に、自分の肌悩みが本当に水分とキメなのかを診察で確認し、実際に受けられる製品は何か、何回をどのくらいの間隔で受けるかを合わせて相談すると良いです。どちらも実績のあるスキンブースターなので、過度な期待より自分の目的に合わせて選び、コツコツ続けるという姿勢で臨むと満足のいく結果につながります。

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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