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プライムレイズフォーカス、3波長リフティングの効果と施術後のケア

By Dr. Kim1 min read

レーザーリフティング機器の多くは、単一の波長で組織を刺激します。しかしプライムレイズフォーカスは、3つの波長を1台に搭載しています。波長が違えば体の中で反応するターゲットも変わるため、この機器は一度の照射で肌の中の複数の層に同時にアプローチします。

ブリビクリニックのようなクリニックでこの機器が導入され、リフティングだけでなく肌のキメ改善まで期待できる機器として紹介されています。なぜ波長を1つではなく3つに分けたのか、そしてその組み合わせが実際にどんな仕組みで働くのか、順を追って整理しました。

波長が違えば届く場所も違う?

レーザーとは、特定の波長の光エネルギーを肌の内部に届ける機器です。波長ごとに吸収されやすい物質が異なります。メラニン色素によく吸収される波長もあれば、水分や血液中のヘモグロビンに反応しやすい波長、脂肪細胞に比較的よく吸収される波長もあります。

プライムレイズフォーカスは、810nm、940nm、1060nmの3つの波長を順番に、または同時に照射できるダイオードレーザーです。波長が違えば、肌の内部に入り込む深さも変わります。浅い層で吸収される波長は表皮の近くで働き、深く届く波長は真皮の下層や皮下脂肪層まで熱を伝えます。この違いを利用して、1台の機器の中で複数の深さを分担して扱うことが、このレーザーの基本設計です。

3つの波長はそれぞれ何を担当する?

810nmは、3つの波長の中でも比較的浅い層で反応する波長です。表皮のメラニン色素に比較的よく吸収される性質があり、色ムラや肌のキメを整える役割を主に担います。

940nmは810nmよりもう少し深く入り込む波長です。血液中のヘモグロビンに反応しやすい性質があり、真皮浅層の血管に作用します。赤みや紅潮といった血管に関わる悩みへのアプローチに関与すると説明されています。

1060nmは3つの波長の中で最も深くまで届く波長です。水分に比較的よく吸収される性質のおかげで、真皮の下層から皮下脂肪層まで熱を伝えることができます。組織の深い部分まで熱が届くことでコラーゲンの再生を促す役割を主に担うため、リフティング効果と最も密接に結びついています。3つの波長がそれぞれ異なる深さと異なるターゲットを受け持つことで、1台の機器で色ムラや肌のキメ改善から赤み対策、リフティングまでまとめて狙えるというのが、この機器の設計意図です。

波長はなぜ一つではなく三つ?

1つの波長ですべてを解決しようとすると、エネルギーをかなり強く上げる必要があります。ただ、エネルギーをむやみに上げると、望まない層まで熱ダメージが広がるリスクが高まります。浅い表皮が傷ついたり、火傷のように赤みが出る副作用が増えてしまうわけです。

反対に波長を複数に分けると、それぞれの波長が担当する深さで比較的効率よく反応し、他の層への影響は抑えられます。料理をするとき、火加減を1つに固定するより、表面を焼く火と中まで火を通す火を別々に調整したほうがムラなく仕上がるのと似た理屈です。層ごとに異なる波長を割り当てれば、全体のエネルギーは分散させながらも、それぞれの層で必要な分だけ反応を引き出すことができます。

サファイアチップが表皮を守る方法

プライムレイズフォーカスは、サファイア素材の接触式冷却チップを併用します。これをクリスタルフリーズと呼びます。サファイアは熱を非常に速く伝える性質があり、肌表面に触れた瞬間に表皮の熱を素早く吸収して下げてくれます。

レーザーエネルギーが肌に入ると表皮と真皮が同時に熱くなりますが、表皮は神経末端が密集しているため熱に敏感で、痛みもそのぶん強く感じやすい部位です。冷却チップが表皮の温度を下げている間、レーザーはさらに深い層で熱を蓄積し続けられるため、表皮は比較的守られながら、深い層には必要な熱がしっかり伝わる仕組みが作られます。

この原理は、氷水に手を浸したまま熱い物体を握るのに似ています。手のひらの表面は冷たく保たれながらも、物体が伝える熱はそのまま手に届くように、表皮は冷却で守られ、その下の層は熱刺激を受け続けるのです。こうすることで、同じエネルギーを使っても痛みと表皮ダメージのリスクを抑えつつ、深い層にはより強く熱を伝える余裕が生まれます。

熱刺激がコラーゲンに変わる過程

熱が真皮と皮下層に伝わると、その中にあった古いコラーゲン線維の構造が一部乱れます。体はこれを小さなダメージとして認識し、修復しようとする反応を始めます。この反応の過程で、コラーゲンを作る肌内部の細胞である線維芽細胞が活性化し、新しいコラーゲン線維が作られていきます。

傷ができるとかさぶたができ、その下で新しい皮膚が再生していくのと似た流れです。レーザーによる熱刺激は傷よりもはるかに弱いものですが、体が修復反応をオンにする仕組み自体は同じです。新しく作られたコラーゲンは時間が経つにつれて既存のコラーゲンと絡み合い、肌を支える構造を再び編み直していきます。

この過程は施術直後にすぐ目に見えるものではありません。コラーゲンが新しく作られて定着するまでには数週間から数ヶ月かかるため、リフティング効果は時間をかけて徐々に現れると説明されています。施術直後に感じるハリは、むくみや一時的な組織の収縮によるものが多く、実際の弾力の変化はそれより遅れて追いついてきます。

リフティングとキメの効果はどう現れる?

3つの波長がそれぞれ異なる層で反応するため、結果も層ごとに異なる形で現れます。最も深くまで届く1060nmが真皮下層と皮下脂肪層でコラーゲンを再構築すると、肌を下から支える力が付き、たるみが改善されるリフティング効果につながります。熱による組織の即時収縮効果が加わると、施術直後に肌が引き締まるタイトニング感も同時に現れます。

それより浅い層では940nmが血管に働きかけ、紅潮や赤みを整える方向に作用し、最も浅い層では810nmがメラニン色素に反応して肌のキメとトーンを均一に整えることに関与すると説明されています。リフティングは下の層の構造を再構築する作業で、肌のキメと赤み対策は表面に近い層を整える作業なので、同じ施術の中でそれぞれ異なる層を分担して進めているというわけです。

  • 最も深い層(真皮下、皮下脂肪): 1060nmが水分に反応してコラーゲンの再生を促し、リフティングとタイトニングに関与します。3つの波長の中で最も深くまで届くからこそ、構造的な支持力が生まれます。
  • 中間層(真皮浅層の血管): 940nmがヘモグロビンに反応し、紅潮や赤みを整えることに関与します。
  • 最も浅い層(表皮): 810nmがメラニン色素に反応し、肌のキメとトーンを整えることに関与します。3つの波長の中で最も表皮に近いため、表面の変化により直接つながります。
  • 表皮の保護(クリスタルフリーズ冷却): サファイア冷却が表皮の温度を低く保つことで、深い層に強いエネルギーを入れても表皮ダメージのリスクは比較的低く管理されます。

施術後に熱と刺激を避ける

コラーゲンが定着していく時期には、その過程を邪魔しないことがケアの基本です。

  • 施術直後の数日間は、サウナや岩盤浴のように熱の多い場所を避けることが勧められます。熱が加わると、回復中の組織が過度に刺激される可能性があるためです。
  • 紫外線対策はこまめに続けるのがおすすめです。紫外線は新しく作られるコラーゲンを分解する方向に働くことがあるため、回復期間だけでなく普段からも大切です。
  • むくみや一時的な赤みは時間の経過とともに落ち着くことが多いとされていますが、回復のスピードには個人差があります。
  • 顔を強くこすったり、圧迫したりするのは数日間避けることが勧められます。刺激を受けた組織が落ち着く前に物理的な圧力が加わると、回復反応が乱れる可能性があるためです。

合う肌の状態と施術間隔

3つの波長を同時に使う機器なだけに、リフティングとタイトニング、肌のキメ改善をまとめて叶えたい場合に設計意図が合っています。反対に1つの悩みだけがはっきりしている場合は、その部分により特化した機器が別にある場合もあります。

コラーゲンが作られて定着するまでには時間がかかるため、施術の間隔はこの回復スピードに合わせて決められます。あまりに短い間隔で繰り返すと、まだ定着していない組織に再び刺激を加えることになるため、十分な間隔を空けて進めるのが一般的に勧められています。正確な間隔や回数は肌の状態や目標によって異なるため、診察を通じて決めるのが安全です。

References

Korean Dermatological Association, American Academy of Dermatology (AAD), and Ministry of Food and Drug Safety (MFDS).

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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