オリジオ高周波リフティング、サーマージュ系韓国製RFの効果とコスパ、そして限界
By Dr. Kim1 min read

たるみが気になり始め、フェイスラインが曖昧になってきたとき、高周波リフティングを調べる方は多いと思います。なかでもオリジオは、サーマージュの代替として名前が挙がることの多い韓国製の機器です。効果は似ているのか、なぜ価格が安いのか、本当に検証されているのかが気になるところでしょう。
オリジオはWontech(ウォンテック)という韓国企業が開発したモノポーラ高周波機器で、サーマージュと同じ系統です。真皮を加熱してコラーゲンを収縮させ、新たに産生させる原理も同じです。違いは冷却方式と価格にあります。オリジオは同系列の機器のなかでは専用の臨床研究があるほうで、効果の面でサーマージュに大きく劣らない、韓国製の合理的な選択肢として定着しています。効果と根拠、オリジオXの変化、そして限界をひとつひとつ確認しました。

オリジオとは、どんな機器なのか?
オリジオはモノポーラ方式の高周波機器です。モノポーラとは、片方の電極から体に貼ったパッドへ向けて高周波を流す方式のことで、エネルギーが皮膚の深部まで広く届き、真皮を加熱するのに適しています。サーマージュがまさにこのモノポーラ方式であり、オリジオも同じ原理を採用しています。
機器のスペックを見ると、6.78MHzの高周波を2cm×2cmのチップで照射します。施術時はこのチップをスタンプのように移動させながら顔全体にエネルギーを積み上げ、1回の施術で通常数百ショットを照射します。肝心なのは、真皮を加熱しながら皮膚表面にやけどを起こさせないことです。そのためチップに冷却と振動の機能が搭載され、表面を保護します。オリジオはこのようにサーマージュと同じモノポーラ高周波系の韓国製機器で、韓国食薬処(KFDA)認可を取得しています。
Wontechは韓国の美容医療機器メーカーで、オリジオ以外にもさまざまな機器を手がけています。オリジオはそのなかで高周波リフティングを代表するモデルとして、韓国国内のクリニックに広く普及しています。韓国製のため導入・維持コストが低く抑えられており、施術料金もサーマージュより負担が少ないケースが多いです。

肌が引き締まる仕組みは?
原理はシンプルです。高周波が真皮を高速で振動させて摩擦熱を生み出し、その熱で真皮温度をコラーゲンが反応する温度帯まで引き上げます。通常40〜60度に加熱しますが、この温度でたるんでいたコラーゲンが即座に収縮します。布地が熱に触れると縮むのに似た感覚です。
収縮だけで終わりません。熱で刺激を受けた皮膚は、傷ついた部位を修復するように新しいコラーゲンを産生し始めます。そのため施術直後の引き締まり感とは別に、数週間から数カ月かけてゆっくりとハリが回復します。表面を加熱しないことも重要で、オリジオはチップに冷却をかけて表皮を冷やしながら、熱を真皮だけに届けます。中を加熱して表面は守る。これがモノポーラ高周波リフティングの核心で、オリジオもこの設計を踏襲しています。
もう一点、真皮を加熱する深さと強さは出力によって変わります。弱すぎると効果が不十分で、強すぎると痛みや熱傷のリスクが上がります。そのため肌の状態に合わせて出力を調整する施術者の判断が、結果を大きく左右します。同じ機器でも、誰がどう使うかで結果が変わる理由がここにあります。

効果はどこまで信頼できる?
オリジオは同系の韓国製高周波機器のなかでは、専用の臨床研究がある機器です。顔に加齢による変化が見られる女性20名を対象とした研究で、オリジオを1回施術した後、4週・12週・24週時点で経過を評価しました。その結果、12週時点で頬とほうれい線部位のたるみが有意に改善しました。評価は施術情報を知らない皮膚科医3名が担当しました。
この研究では顔全体に約600ショットを照射し、頬・下顔面に400ショット、顎に100ショット、目元に100ショットを配分しました。効果はすぐには現れません。施術直後の引き締まり感は一時的なもので、新しいコラーゲンが充填される本当の変化は、通常2〜3カ月かけてゆっくりと現れます。
もちろんこの研究はn=20の単群試験であり、限界もあります。ただ、より重要なのはオリジオがサーマージュと同じモノポーラ高周波系という点です。この系列はサーマージュをはじめ効果のエビデンスが積み上がっており、オリジオもその大きな枠組みを共有しています。そこに専用研究がさらに1件加わった形で、効果の面でサーマージュに大きく劣らない合理的な選択肢と見て差し支えありません。

痛みとダウンタイム、耐えられる?
高周波リフティングは真皮を加熱する施術のため、熱感とチクチク感が伴います。ただしオリジオはチップの冷却と振動で表面を冷やし、神経への刺激を分散させて痛みを抑える設計です。個人差はありますが、我慢できる程度のチクチクとした感覚と報告されています。
痛みが不安な場合は、施術前に麻酔クリームを塗ることもできます。ただし痛みを抑えすぎると出力が下がって効果が薄れる可能性があるため、耐えられる範囲で十分なエネルギーを届けるバランスが大切です。麻酔を使う場合は、施術者と相談しながら適切な設定を選ぶとよいでしょう。
ダウンタイムはほぼありません。施術直後にわずかな赤みや腫れが出ることがありますが、たいてい1〜2日で落ち着き、すぐに日常生活に戻れます。内出血や痂皮(かさぶた)が生じる施術ではないためです。ただし熱を使う施術のため、施術後数日はサウナや強い刺激を避け、保湿と紫外線対策を行うことをお勧めします。
実際の口コミでも似たような声が多く見られます。「痛みは我慢できる範囲で、ダウンタイムがほぼなくその日のうちに日常に戻れた」という反応、そして「自然にハリが出てきた」という評価が多い傾向です。1回の施術効果は約6か月程度持続するとされています。そのためオリジオは、痛みとダウンタイムの負担が少なく、忙しい日常のなかでも受けやすい施術です。

オリジオとオリジオX、何が変わった?
オリジオには、一段階進化したオリジオXがあります。最大の変化は冷却です。オリジオXは1ショットごとに複数回にわたって表面を冷やす多重冷却を搭載し、表皮をより冷たく保ちながら高い出力を安全に使えるようにしました。出力を上げられるということは、それだけ真皮に熱を効率よく届けられるということです。

端的に言えば、オリジオXはより強く加熱しながら表面はより快適にした改良版です。ただし、新しいモデルほど専用の研究が少ないという点は念頭に置く必要があります。下の表に両モデルの違いをまとめました。
| 項目 | オリジオ | オリジオX |
|---|---|---|
| 冷却 | 接触冷却 | 多重冷却(複数回冷却) |
| 出力 | 標準 | より高い出力が使用可能 |
| 快適さ | 標準的 | 表面がより冷涼 |
ただし、モデルが新しいからといって効果が比例して大きくなるとは言い切れません。出力設計と照射部位・ショット数のほうが結果により大きく影響するからです。新しいモデルほど専用研究が少ないことも合わせて考慮するとよいでしょう。モデル名より施術設計を重視したほうが賢明です。

どんな人に向いて、何を期待していい?
オリジオは、たるみが出始めた初期から中等度の段階にある方、そして早めにケアをしておきたい方に向いています。頬・ほうれい線・フェイスラインが曖昧になってきた変化を、自然に引き上げるのに適しています。痛みとダウンタイムが少なく、受けるハードルが低いのも利点です。
ただし期待値は現実的に設定することが大切です。高周波リフティングは垂れた皮膚を手術のように切り上げるのではなく、コラーゲンを再充填して引き締める施術のため、すでに大きくたるんでいる場合には限界があります。オリジオとサーマージュを直接比較した研究はまだありませんが、同じモノポーラ高周波系であるため、効果の大枠は近いと考えられます。価格の負担を減らしながら、効果の面で大きく損をしない合理的な選択肢として定着しています。ただし、効果の大きさは最終的に施術者の出力設計と自分の肌の状態によって変わる点は、合わせてご確認ください。
また、高周波リフティングは1回で劇的な変化を得るというより、時間をかけてコラーゲンが補填される施術のため、焦らない心構えも必要です。1〜2回で終わる施術ではなく、1年から1年半の間隔で継続的に管理するという視点でアプローチするのが最も合理的です。

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。
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