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二重あごは原因の見極めが先、脂肪型とたるみ型に合わせた施術選びの基準とアプローチ

By Dr. Kim1 min read

輪郭のはっきりした横顔を求めて二重あごの施術を調べると、脂肪溶解注射、インモード、糸リフト、HIFUと次々に名前が出てきます。しかし、この4つが狙う層と仕組みはまったく異なります。脂肪が多くて厚く見えるあごの下と、皮膚や筋肉がたるんで下がったあごの下は、見た目は似ていても合う施術が変わってきます。

あごの下が厚く見える理由は、大きく二つに分かれます。脂肪層が厚い場合と、皮膚や筋膜がたるんで下がっている場合です。この原因を先に確認してこそ、脂肪溶解注射を受けるか、高周波や糸リフトで引き締めるか、HIFUでさらに深く刺激するかが決まります。原因別に、実際の研究で確認された数値をもとに、何を優先して検討すればよいかをまとめました。

あごと首が交わるフェイスラインを見せる様子で、二重あごは脂肪とたるみのどちらが原因かによってアプローチが変わる

二重あごは本当にみんな同じ原因なのか?

二重あごとひとくくりに呼ばれますが、横から見てあごの下が厚く見える理由は人によって異なります。一つ目は、脂肪層そのものが厚い場合です。体重とはあまり関係なく、あごの下だけに脂肪が残りやすい体質の方もいます。

二つ目は、皮膚とその下にある薄い筋膜、プラティスマ(広頸筋)がたるんで下がっている場合です。プラティスマは首の前側を薄く覆うカーテンのような筋膜で、年齢とともに弾力を失うと下に垂れ下がり、フェイスラインをぼやけさせます。

この二つは単独より、混ざっている場合のほうが多く見られます。若い頃からあごの下が厚かったなら脂肪型の影響が大きく、ここ数年で急にたるんできたなら皮膚や筋膜のたるみの影響が大きいかもしれません。どの施術を受けるか決める前に、自分のあごの下がこの二つのうちどちらに近いのかを見極めることが、最初の一歩です。

原因触った感じ合うアプローチ
脂肪型厚みがあって柔らかい脂肪溶解注射
たるみ型薄くハリなく垂れる高周波、糸リフト

顔とフェイスラインをケアする様子で、二重あごは脂肪かたるみか原因の確認が先

脂肪型の二重あごには脂肪溶解注射が最初の選択肢?

脂肪型かどうかを確認する一番簡単な方法は、手で軽くつまんでみることです。あごの下を親指と人差し指でつまんだときに、厚みのある肉が多くつまめるなら、脂肪層が厚いタイプである可能性が高いです。体重が増えていないのにあごの下だけ特に厚い方が、これに当てはまります。

こうした脂肪型には、デオキシコール酸成分の脂肪溶解注射がまず検討する価値のある選択肢です。大規模な臨床試験では、施術後に医師と患者の双方が改善を認めた割合がプラセボよりはっきり高く、満足度も79%と確認されました。脂肪細胞そのものを減らす方式のため、効果が長く続くのが強みです。

ただ、皮膚がすでにたるんでいる場合は、脂肪を減らすだけではフェイスラインが望むほどはっきりしないこともあります。脂肪溶解注射の詳しい仕組みや副作用は別の記事で詳しく扱っているため、ここでは脂肪型に合う理由だけを取り上げました。

高周波マイクロニードル施術を受けて2ヶ月後、あごの下の脂肪が平均20.44ccから16.41ccへと、5分の1ほど減りました。高周波は脂肪を減らすだけでなく、皮膚のハリまで一緒に整えるのが特徴です
高周波マイクロニードル施術を受けて2ヶ月後、あごの下の脂肪が平均20.44ccから16.41ccへと、5分の1ほど減りました。高周波は脂肪を減らすだけでなく、皮膚のハリまで一緒に整えるのが特徴です

皮膚を引き締めるのに使うインモード系の高周波(RF)機器

たるみ型にはインモードのような高周波がどれくらい引き締めてくれる?

皮膚と筋膜がたるんでいるたるみ型は、つまんだときに脂肪型のような厚みがなく、薄い皮膚が指の間でハリなく伸びる感じがします。こうした場合には、高周波で真皮と浅い脂肪層を温めて引き締める方法がよく合います。

インモードのような機器がこれに当てはまり、特に微細な針で高周波を真皮の奥まで伝える方式は、あごの下の脂肪と皮膚のハリを同時に扱います。ある臨床研究では、こうした高周波マイクロニードル施術を受けてから2ヶ月で、あごの下の脂肪量が平均20.44ccから16.41ccへ、約20%減りました。別の研究でも施術部位の体積がはっきり減り、医師・患者ともに高い割合で改善が報告されています。

針を使わないフォーマFXのような非侵襲モードは、これよりも穏やかで段階的なため、たるみが軽度なうちに複数回に分けて受ける方法がよく合います。たるみが軽い初期段階ほど、非侵襲の高周波だけでも十分なことが多いです。

たるみがひどい場合はインモードより糸リフトが良い?

たるみが軽ければ高周波だけでも十分ですが、たるみが目立って重い場合は、実際に組織を引き上げる力が必要になります。糸リフトは溶ける糸のフックでたるんだ組織を物理的に引っかけて引き上げる方式のため、高周波よりも即効性のある引き上げ力を発揮します。

フェイスラインを対象にした研究では、糸を入れた直後に耳の前とフェイスラインの間の距離が5.54mm縮まり、8ヶ月後も4.18mmが維持されていました。別の研究では、糸リフトを受けた人の82%が24ヶ月経っても満足または改善した状態を維持していると答え、持続力もかなりのものであることがわかりました。

ただ、糸は異物を体に入れる施術のため、腫れやあざなどのダウンタイムが高周波より長くなります。下の表のように痛みや回復期間、合うたるみの程度を並べて見ると、自分の状態に合ったほうを選びやすくなります。

項目高周波(インモード)糸リフトHIFU
主な作用真皮、浅い脂肪たるみ組織を引き上げ真皮からSMAS層まで
痛み弱い中程度中程度から強い
回復ほぼなし1〜2週間の腫れ数日の赤み
効果の実感段階的比較的即効性徐々に
合うたるみ軽度中等度たるみと脂肪の複合型

HIFU施術後は、あごの下と首の状態が良くなったという評価が多く見られました。ある臨床試験では医師評価で80%を超える改善が見られ、別の臨床試験では参加者自身の82%が良くなったと答えました。脂肪と皮膚、筋膜層まで一緒に刺激するHIFUの特性が反映された結果です
HIFU施術後は、あごの下と首の状態が良くなったという評価が多く見られました。ある臨床試験では医師評価で80%を超える改善が見られ、別の臨床試験では参加者自身の82%が良くなったと答えました。脂肪と皮膚、筋膜層まで一緒に刺激するHIFUの特性が反映された結果です

あごの下と首の筋膜層まで超音波で刺激するHIFUリフティング機器

複合的な原因が混ざっている場合、HIFUが答えになる?

脂肪、たるみ、筋膜まで複数の原因が重なっている複合型なら、より深い層まで刺激するHIFUを検討する価値があります。HIFUは超音波を皮膚の中の一点に集めて、真皮から筋膜層であるSMASまで熱を伝える方式のため、表面だけの施術よりも届く範囲が広くなります。

あごの下と首を対象にした臨床試験では、医師評価で80%を超える参加者に改善が見られ、別の研究では参加者自身の82%が良くなったと答えました。脂肪と皮膚、筋膜を一度に扱えることが、複合型によく合う理由です。

まず脂肪とたるみのどちらの影響が大きいかを見極め、両方がはっきり混ざっているなら、診療で原因の比重を確認したうえでHIFUを含めた複合的なアプローチを検討すると、納得のいく結果につながりやすくなります。

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About this article

診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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