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デンシティ高周波リフティング — モノポーラとバイポーラを合わせた仕組みと、正直な効果評価

By Dr. Kim1 min read

ハリが失われてフェイスラインがぼんやりしてくると、高周波リフティングを調べ始める方が多いでしょう。そのなかでデンシティは、サーマージの代替として挙げられることの多い国産機器です。効果は同程度なのか、モノポーラにバイポーラを加えるとはどういう意味なのか、なぜ価格が抑えられているのかが気になるところです。

デンシティはジェイシスメディカルが開発した高周波リフティング機器で、米国ではDenza(デンザ)という名称でFDA認可を取得しています。核心は、深部を加熱するモノポーラRFと浅部を扱うバイポーラRFを一台に組み込んだデュアルモードです。サーマージと同じモノポーラ系にもう一層加えた構造なので、効果面でそれほど引けを取らず、浅い肌質まで整えられる合理的な選択肢として支持されています。仕組みとエビデンス、痛み、そして限界を順に確認します。

デンシティ高周波リフティング機器

デンシティとは、どんな機器なのか

デンシティは6.78 MHzの高周波を使用するリフティング機器です。サーマージやオリジオと同じ周波数帯を用いるモノポーラ系ですが、そこにバイポーラモードを搭載している点が異なります。モノポーラは一方の電極から体に貼ったパッドへ高周波を流し、エネルギーが皮膚の深部まで広く届きます。バイポーラは2つの電極の間にのみ電流が流れるため、浅い層へ集中的にアプローチできます。

機器のスペックとしては最大出力400 Wと高めで、5段階冷却機構とリアルタイムのインピーダンスフィードバックを備えています。インピーダンスフィードバックとは、皮膚の抵抗値をリアルタイムで読み取り出力を調整する機能で、個々の肌状態に合わせて細かくエネルギーを制御します。表面を冷やしながら深部だけを加熱するのが高周波リフティングの要で、デンシティは5段階冷却で表皮を保護します。

ジェイシスメディカルは国内の医療機器メーカーで、デンシティ以外にも複数の機器を製造しています。デンシティはその中で高周波リフティングを代表するモデルで、国産のため導入・維持コストが低く、施術価格がサーマージより抑えられているクリニックが多いです。KFDA認可も取得済みです。

デンシティのデュアルモードはモノポーラを先に照射しバイポーラを続けることで、単一モードの高周波よりコラーゲン密度を最大5倍まで高めたと報告されている
デンシティのデュアルモードはモノポーラを先に照射しバイポーラを続けることで、単一モードの高周波よりコラーゲン密度を最大5倍まで高めたと報告されている

モノポーラにバイポーラを加えると何が変わるのか

デンシティの最大の特徴は、2種類の高周波を順番に使う点です。まずモノポーラで真皮深層とその下の脂肪層、筋膜(SMAS)まで広く深く加熱し、続いてバイポーラで表皮と真皮上層という浅い層を丁寧に扱います。深い部位のたるみと浅い小じわ・毛穴・肌質を、一度の施術で層を分けてケアするという考え方です。

順番にも理由があります。モノポーラで先に組織を予熱すると真皮の抵抗値が下がり、その状態でバイポーラを照射するとエネルギーがより効率よく伝わります。研究でも、モノポーラを先に照射してからバイポーラを続けた場合にコラーゲンが最も増加しました。メーカー資料と研究を総合すると、このデュアル方式は単一モードの高周波と比べてコラーゲン密度を最大5倍まで高めたと報告されています。

ただし5倍という数値は実験条件下で得られたもので、そのまま施術効果に置き換えて読むのは難しいです。より重要なのは、深部と浅部を一台の機器で層を分けてアプローチできる点です。サーマージが深い一層を強く照射するのに対し、デンシティは深さを分けて2層を同時に扱うとイメージすると分かりやすいでしょう。2つのモードの違いを下の表にまとめます。

区分モノポーラバイポーラ
到達深度真皮下層・脂肪層・筋膜まで深く表皮と真皮上層まで浅く
主なターゲットたるんだ輪郭、深部のハリ小じわ、毛穴、肌質
役割深部リフティング表面の整え

デンシティのモノポーラは真皮下層と脂肪層・筋膜まで深く、バイポーラは表皮と真皮上層を浅く扱い、一度の施術で2層を分けて刺激する
デンシティのモノポーラは真皮下層と脂肪層・筋膜まで深く、バイポーラは表皮と真皮上層を浅く扱い、一度の施術で2層を分けて刺激する

肌が引き締まる仕組みは

仕組みは高周波リフティング全体の原理に沿っています。高周波が真皮を高速で振動させて摩擦熱を生じさせ、その熱で真皮温度をコラーゲンが反応する温度帯まで上げます。通常55〜65℃に加熱すると、たるんでいたコラーゲンが即座に収縮します。布が熱に触れるとキュッと縮むのに似ています。

収縮だけでは終わりません。熱で刺激された皮膚は、傷んだ部位を修復するように新しいコラーゲンを生成し始めます。そのため施術直後の引き締まり感とは別に、数週間から数か月かけてゆっくりとハリが戻ってきます。デンシティがモノポーラで深層まで熱を届ける理由はここにあります。コラーゲンを生成する真皮とその下の構造を刺激しなければ、ハリの改善は期待できないからです。

表面を加熱しないことも重要です。デンシティは5段階冷却で表皮を冷やしながら熱を内部だけに送り、リアルタイムのインピーダンスフィードバックでその人の皮膚抵抗に合わせて出力を調整します。弱すぎると効果が落ち、強すぎると痛みや熱傷のリスクが上がるため、出力の設定は施術者の判断が結果を大きく左右します。モノポーラで深層を先に予熱することで続くバイポーラが浅層でより効率的に働き、一度の施術で深さを分けてコラーゲンを刺激しようというのがデュアルモードの設計意図です。同じ機器でも2つのモードをどの順序と強度で組み合わせるかによって結果が変わってくる理由です。

デンシティは真皮を55〜65℃に加熱してコラーゲンを収縮・再生させ、5段階冷却で表面を保護する
デンシティは真皮を55〜65℃に加熱してコラーゲンを収縮・再生させ、5段階冷却で表面を保護する

効果はどこまで信頼できるか

デンシティには専用の臨床研究があります。中等度の顔面たるみを持つ36〜59歳の成人16名を対象とした研究で、デュアルモード施術後の経過を評価したところ、16人中15人で皮膚のハリと輪郭が有意に改善しました。平均でたるんだ皮膚が約0.82 ± 0.36 mm引き上げられ、客観的評価と自己満足度の両方で「改善以上」に分類されました。

効果が現れるまでの時間は即座ではありません。施術直後の引き締まり感は一時的なもので、新しいコラーゲンが充填される本来の変化は通常2〜3か月かけてゆっくりと現れます。一度の施術効果は概ね約半年〜1年程度維持されると言われています。

もちろんこの研究はn=16という小規模な単一群研究であり、限界は明確です。ただしより重要なのは、デンシティがサーマージと同系列のモノポーラ高周波であるという点です。この系列はエビデンスの積み重ねがしっかりしており、デンシティもその大きな枠組みを共有し、そこにバイポーラを加えた専用研究が一つ加わった形です。効果面でサーマージに大きく引けを取らない合理的な選択肢と見て差し支えないでしょう。実際の口コミでも、一度でナチュラルにハリが上がった、痛みが思ったより耐えられたという声が多い印象です。

デンシティの専用臨床は中等度たるみの成人16名を対象とした研究で、15名でハリと輪郭が有意に改善し平均0.82 mm引き上げられた
デンシティの専用臨床は中等度たるみの成人16名を対象とした研究で、15名でハリと輪郭が有意に改善し平均0.82 mm引き上げられた

痛みとダウンタイム、実際のところ

高周波リフティングは真皮を加熱する施術なので、熱感とチクチク感が伴います。ただしデンシティは5段階冷却で表面を冷やし、リアルタイムのインピーダンスフィードバックで出力を個々の肌に合わせて調整することで、痛みを軽減する設計になっています。個人差はありますが、耐えられる程度のチクチク感と報告されています。

痛みが心配な場合は施術前に麻酔クリームを塗ることもあります。ただし痛みを避けるために出力を落としすぎると効果が下がる可能性があるため、耐えられる範囲で十分なエネルギーを届けるバランスが必要です。そのバランスを取るのが施術者の腕の見せどころです。

ダウンタイムはほとんどありません。施術直後に軽い赤みや腫れが出ることがありますが、たいてい1〜2日以内に引いて日常に戻れます。かさぶたや内出血が出る施術ではないからです。ただし熱を使う施術なので、施術後数日はサウナや強い刺激を避け、保湿と日焼け止めをしっかり行うことが望ましいです。実際の口コミでも、施術当日すぐにメイクをして帰れた、チクチクするが我慢できたという声が多いようです。痛みとダウンタイムの負担が少ないため、忙しい日常の中でも受けやすく、ランチタイムを利用して来院する方も少なくありません。

デンシティ高周波リフティングの施術シーン

どんな人に向いていて、どこまで期待できるか

デンシティは、ハリが少し落ち始めた初期〜中等度のたるみや、小じわ・毛穴・肌質もまとめてケアしたい方に向いています。モノポーラで深層を、バイポーラで浅層を分けてアプローチするため、深い部位のたるみと表面の悩みが混在しているときに一度で対応しやすいのが特長です。痛みとダウンタイムが少なく、ハードルが低い点も魅力です。

ただし期待値は現実的に持つことが大切です。高周波リフティングは、たるんだ皮膚を手術のように切り上げるものではなく、コラーゲンを再び充填して引き締めていく施術なので、すでにたるみが強い場合には限界があります。デンシティとサーマージを直接比較した大規模研究はまだありませんが、同系列のモノポーラ高周波にバイポーラを加えた構造から、効果の大枠は近いと考えます。価格の負担を抑えながら効果面でも大きく損をしない合理的な選択肢として支持されているのは、その理由からです。

ただし効果の大きさは、施術者の出力設計と自分の肌の状態によって変わるという点も念頭に置いてください。高周波リフティングは一度で劇的な変化を求めるというより、時間をかけてコラーゲンが充填されていく施術です。焦らず、約半年〜1年を目安に定期的に管理するというスタンスが最も合理的です。

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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