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ブースターとレーザー、リフティングを同時に受ける複合施術が顔全体で効果を重ねる理由

By Dr. Kim1 min read

皮膚科や美容外科でカウンセリングを受けると、施術を一つだけ勧められるより、ブースターとレーザー、リフティングをまとめて受ける複合施術を勧められることのほうが多いです。最初は、複数を一度に受けるようにという提案が、単に売上を伸ばすための営業トークのように聞こえるかもしれません。

しかし実際には、それぞれの施術が扱う肌の層と課題はまったく異なります。ブースターは肌の中の水分とコラーゲンを、レーザーは肌表面のきめと色を、リフティングは顔を支える深い層を扱います。層が違うため、一つだけ受けても残りの層の問題はそのまま残ってしまいます。そこで、なぜ三つが一緒に動く必要があるのか、その原理を一つずつ解きほぐしていきます。

複合施術とは正確には何を指すのか?

複合施術とは、文字どおり異なる原理で働く複数の施術を同じ日、または短い間隔をおいて一緒に受けることを指します。たとえばスキンブースターの注射とレーザートーニング、高周波(RF)や超音波(HIFU)によるリフティングを、一回の来院で順番に受けるようなケースです。

三つをあえて分ける理由は、それぞれが狙うゴールが違うからです。ブースターは水分とハリ、レーザーはシミや毛穴、リフティングはたるみと輪郭を主に扱います。そして、この三つの悩みはたいてい同じ顔に同時に存在します。年齢を重ねると、肌は乾燥し、色がくすみ、同時にたるんでいくためです。そのため、一つの施術だけで三つの悩みをすべて解決するのは、そもそも難しいのです。

たとえば、リフティングだけを何度も受けて輪郭は整ったのに、顔が相変わらずくすんで乾燥して見えるという話をよく耳にします。リフティングはたるみを引き締めるのには効果的ですが、もともと色素や水分不足を狙った施術ではないためです。逆に、レーザーだけを続けて肌のトーンは明るくなったのに、頬や顎のラインはそのままたるんでいるケースも同様です。結局、どの施術を選んでも、その施術がもともと扱わない層の問題はそのまま残ってしまうわけです。

ブースターが肌の中に満たすもの

ブースターはヒアルロン酸(HA)やポリヌクレオチド(PN、傷ついた組織の回復を助けるとされる成分)といった成分を、真皮層に細かく分けて注入する施術です。真皮は肌のコラーゲンと水分を蓄える層で、表皮のすぐ下にあります。

注入された成分自体に水分を引き寄せる性質があるため、肌がしっとりします。さらに、注射針が組織をごく微細に刺激することで線維芽細胞(コラーゲンを作る細胞)が活性化するとされています。乾いたスポンジに少しずつ水を注いで膨らませていく過程によく似ています。ただし、ブースターは肌のボリュームやハリを満たすことが中心の施術なので、表面の色素や毛穴、深いたるみまでは解決できません。

レーザーが肌の表面と内部を扱う仕組み

レーザーはブースターとは異なる層に、異なる方式で働きかけます。レーザー光は肌の中のメラニンや血管、水分子に吸収されて熱を発生させ、その熱が古い色素を分解したり、微細なダメージを与えて再生反応を誘導したりします。

この過程で、肌はまるで傷を負ったときのような回復反応を始めます。そしてその回復過程で新しいコラーゲンが作られ、毛穴や小じわが徐々に整っていきます。つまりレーザーは、表面の色ときめ、そして浅い層のハリまで一緒に働きかける施術です。ただし、レーザー単体では顔全体のたるみや深いボリュームロスまで解決するのは難しいです。

リフティングが顔の構造を支える理由

リフティングはブースターやレーザーよりもはるかに深い層を狙います。HIFU(超音波)やRF(高周波)によるリフティングは、肌の下にある筋膜層(筋肉を包む薄い膜)まで熱を伝え、その部位の組織を収縮させ、時間の経過とともに新しいコラーゲンが定着するよう刺激します。

筋膜層は、肌全体を下から支えるテントの柱のような役割を果たしています。柱が緩めば、その上に張られた布、つまり肌も一緒にたるんでしまうのです。そのため、リフティングは顔の輪郭とたるみを扱ううえで最も直接的な施術といえます。ただし、リフティングだけでは肌表面の色素やきめ、水分不足までは満たされません。

三つが揃うと効果はなぜ重なるのか?

ここまで見てくると、答えは自然に見えてきます。ブースターは水分と浅いハリを、レーザーは表面の色ときめを、リフティングは深い層のたるみを扱います。三つはお互いに重ならない領域を担当しているため、一緒に受けると顔のさまざまな層が同時にケアされます。

さらに、三つの施術はいずれも、最終的にはコラーゲンを新しく作り出す回復反応を利用しているという共通点があります。ブースターは注射針の刺激で、レーザーは熱によるダメージで、リフティングは筋膜層の収縮で、それぞれ異なる方法で回復反応をオンにします。異なる層で同時に回復反応が起きると、肌全体の再生の流れが重なり合い、結果として変化がより実感しやすくなると説明されています。ただし、これはあくまで各施術の個別の効果が積み重なる仕組みであって、三つを一緒に受けると効果が何倍にもなるという意味ではありません。

施術の順番が決まっている理由

複合施術を受けるとき、順番はどうでもよいわけではありません。一般的には、レーザーやリフティングのように熱を使う施術を先に行い、ブースターの注入はそのあと、あるいは別の日に行うことが多いです。この順番には理由があります。

  • 熱を使う施術を先に行う理由: レーザーやリフティングで肌に微細な熱刺激を与えた直後は、肌のバリア機能が一時的に敏感になっています。この状態ですぐに注射針で組織を刺激すると、腫れや刺激が重なる可能性があるため、順番を分けたほうが安全とされています。
  • ブースターをあとに入れる理由: 熱刺激によって回復反応がすでに始まっている状態でブースター成分が加わると、水分や栄養が回復中の組織に直接届きやすくなる効果が期待できると説明されています。ただし、これは施術ごとにプロトコルが異なるため、担当医の判断に従うのが正しいです。
  • 深いリフティングと浅い施術を分ける理由: リフティングは深い層を扱うぶん、腫れと回復期間が比較的長くなるため、同じ日にレーザーまで強めに併用すると回復が重なり、腫れや刺激が長引くことがあります。そのため、強度の高い施術は間隔をあけて分けて受けるよう案内されることが多いです。

複合施術後のケアで気をつけたいこと

三つを一緒に受けたあとは、一つだけ受けたときより肌が敏感になっている可能性が高いです。複数の層で同時に回復反応が起きている状態だからです。

そのため、施術直後の数日間は、普段より丁寧に紫外線対策をすることが勧められます。新しく作られるコラーゲンや回復中の組織は、紫外線の影響を受けやすいとされているためです。また、マッサージやサウナのように熱や圧力を加えるケアは、数日見合わせるほうがよいと案内されています。回復中の組織に追加の刺激が加わると、腫れが長引いたり、定着しかけていた効果が揺らいだりすることがあるためです。

さらに、複合施術は施術ごとに回復期間が異なることがあるため、担当医とあらかじめ全体のスケジュールを相談しておくと管理がしやすくなります。特に、それぞれの施術で腫れや赤みが引くスピードが違うため、どこまでが正常な範囲なのか事前に説明を受けておくと、回復過程で余計な心配をせずに済みます。十分な睡眠と水分補給も、回復反応がスムーズに進むのに役立つとされています。

References

Korean Dermatological Association, American Academy of Dermatology (AAD), and Ministry of Food and Drug Safety (MFDS).

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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