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顔の小さなできもの、flat wart、milia、skin tagの見分け方と種類別の正しいケア、自己処理の注意点

By Dr. Lee1 min read

顔に小さなぶつぶつができると、見た目はどれも同じように見えますが、実は原因が異なるケースが多くあります。代表的なものがflat wart、milia、そしてskin tagです。見た目が似ているため混同しやすいのですが、この3つはできる理由も治療法もまったく違います。

まず何であるかを見極めることで、正しい治療を選べます。ウイルスが原因のflat wartはCO2レーザーで、閉じ込められた角質であるmiliaは圧出やレーザーで、たるんだ皮膚であるskin tagは電気焼灼やハサミで処理します。3つを一目で見分けるコツと、それぞれに合った治療、どのくらい多いのか、再発はどうなのか、自宅で処理するとなぜ危険なのかを、実際のエビデンスをもとにまとめました。

flat wart、milia、skin tagは何が違う?

3つとも顔に小さくできますが、できるしくみはそれぞれ異なります。違いは次のとおりです。

flat wartが皮膚にどのようにできるかを示す断面図です。表皮の上に平らでざらついた表面の病変が盛り上がっています。

flat wartはヒトパピローマウイルス、つまりHPVが表皮に感染することでできます。肌色や薄い茶色の平らな丘疹が複数集まって現れ、顔や手の甲にできやすい傾向があります。

miliaが皮膚にどのようにできるかを示す断面図です。表皮のすぐ下に白い角質の粒が小さな嚢胞のように閉じ込められています。

miliaは角質が表皮の下に閉じ込められてできる小さな嚢胞です。白色や薄い黄色のなめらかな粒で、目元や頬によく見られます。

skin tagが皮膚にどのようにできるかを示す断面図です。細い茎の先にやわらかい肉のかたまりがぶら下がっています。

skin tagはacrochordonとも呼ばれ、摩擦や老化で皮膚がたるんでできるやわらかい突起です。首やわきの下、まぶたのように折れ曲がってこすれやすい部位にできやすい傾向があります。

見分ける決め手は次のとおりです。押して白い粒が出てくればmiliaです。指先で押したときに揺れる茎が触れればskin tagです。表面が平らで数が増え、線状に広がっていくならflat wartです。3つの中でウイルスが原因のflat wartだけがうつって広がるため、この広がる性質だけでもかなりの部分を見分けられます。

項目flat wartmiliaskin tag
原因HPV感染閉じ込められた角質たるんだ皮膚
触感平らな丘疹白い粒やわらかい突起
部位顔、手の甲目元、頬首、わきの下
感染広がるなしなし
見分け方線状に並ぶ白い角質揺れる茎

prevalenceグラフとして、3つの病変がどのくらい多いかをバーで比較した図
prevalenceグラフとして、3つの病変がどのくらい多いかをバーで比較した図

どれがいちばん多い?

3つの病変はどのくらい多いかも異なります。skin tagは成人にとても多く、ある調査では成人の約46%で観察されています。年齢を重ねるほど増え、50歳前後でもっとも多くなります。首やわきの下の摩擦のほか、インスリン抵抗性や肥満、2型糖尿病といった代謝要因との関連も指摘されています。

miliaは新生児に特に多く見られます。健康な新生児の約40〜50%に見られますが、たいていは数週間のうちに跡を残さず自然に消えます。成人のmiliaは自然に消えないこともあるため、気になる場合は取り除きます。

flat wartは人口全体での有病率を明確に示すデータが十分ではありません。ただ子どもや若い成人に多く、いぼ全体の中では比較的少ない割合を占めるとされています。多さだけを見ても、3つの病変は性質がそれぞれ異なることがわかります。

小さなできものは種類に応じてレーザーや電気焼灼で処理し、まずどの病変かを確認したうえで合った方法を選ぶ

自分のできものにはどの治療が合う?

何であるかを見極めたら、治療は種類に合わせて選びます。原因が違えばアプローチも異なります。

flat wartはウイルスが原因のため、病変を直接取り除く方法が合っています。外用薬や冷凍療法から始め、数が多かったりなかなか消えなかったりする場合はCO2レーザーで浅く処理します。広がる性質があるため、残った病変はそのつど整理するのがよいでしょう。

miliaは浅い角質嚢胞のため、まず圧出による摘出を行います。消毒した針で表面を開き、角質を押し出すとおおむねきれいに取れます。数が多い場合や目元のような繊細な部位ではCO2やEr:YAGレーザーを使います。

skin tagには電気焼灼がよく使われます。焼きながら止血も同時にできるので扱いやすい方法です。大きさがある場合はハサミによる切除、複数が散らばっている場合は冷凍療法が有利です。まぶたのような部位はEr:YAGレーザーで精密に処理します。

種類優先治療代替特徴
flat wartCO2、Er:YAGレーザー冷凍療法、外用薬浅く複数回
miliaCO2、Er:YAGレーザー圧出摘出浅く回復が早い
skin tagCO2、Er:YAGレーザー電気焼灼、切除止血も同時

efficacyグラフとして、種類別の治療成績をバーで比較した図
efficacyグラフとして、種類別の治療成績をバーで比較した図

治療効果はどのくらい?

実際の研究で確認された結果があります。標準治療に反応しなかった成人の難治性ウイルス性いぼをCO2レーザーで治療した研究では、88%が完全に消失しました。半数ほどは1回で、残りは3か月以内にもう1回追加治療を行うことで改善しました。

skin tagでは方法によって回復スピードに差が出ました。ハサミで切除した側と532nmレーザーで処理した側を同じ人で比較した研究では、12週時点の創傷治癒率がハサミ切除で85%となり、レーザーの71%より高くなっていました。痛みもハサミ切除のほうが軽く済んでいます。シンプルな切除のほうがむしろよい結果につながることもあるとわかります。

miliaは病変が浅いため、結果はおおむね良好です。多発性のmiliaをCO2レーザーで治療した症例では、はっきりとした改善が見られ、12〜36か月の追跡でも再発はありませんでした。病変が浅いほど回復も結果もスムーズになります。

鏡で顔のできものを確認している様子で、自宅で処理する前にまずどの病変かを見極めることが大切

自宅で処理しても大丈夫?

気になるとつい自分で取ってしまいたくなります。しかし3つの病変とも自己処理はおすすめできません。理由はそれぞれ少しずつ異なります。

最大の問題は誤った判断です。同じように見えても実際には別の病変であることがあり、何であるか分からないまま手を出すと、間違った方法で処理してしまいます。flat wartを誤ってむしり取ると、ウイルスが指先を伝って周囲に広がり、数がかえって増えてしまいます。

消毒していない針や爪は感染や傷跡の原因になります。特にまぶたの周りは皮膚が薄いため跡が残りやすい部位です。肌の色が濃い場合は、刺激の後に色素沈着が残ることもあります。miliaは無理に押し出そうとすると、その刺激で新しい病変ができることもあります。

そのため、消毒された器具を使って専門家が処理するほうが安全です。まず何であるかを確認し、種類に合わせて処理すれば、自宅で手を出すよりずっときれいに仕上がり、リスクも少なくなります。

再発はどう管理する?

取り除いたあとまた出てくるかどうかは種類によって異なります。再発の性質を知っておくと管理がしやすくなります。

skin tagは治療した場所に再びできるケースは少ないものの、体質的に別の場所に新しいskin tagができ続ける傾向があります。摩擦を減らし、体重や代謝の状態を管理することで、新しくできるのをある程度抑えられます。

miliaは自然に生じた原発性であれば、除去後の再発は少ない傾向です。一方でピーリングや水ぶくれ、ステロイドの使いすぎのように皮膚を刺激する要因が続くと再びできることがあるため、そうした刺激の元も一緒に減らすとよいでしょう。

flat wartはウイルスが原因のため、目に見える病変を取り除いても、周囲に残ったウイルスから再びできることがあります。ただし治療しなかったいぼの約3分の2が2年以内に自然に消えるという古くからの観察もあります。かかずに刺激を減らしながら、新しい病変が見えたら数が少ないうちに早めに処理するのがもっとも負担が少ない方法です。

種類再発傾向管理
flat wart残ったウイルスで再発刺激を減らす
milia原発性は低い誘因を管理
skin tag新しくできる摩擦と体重管理

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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