二の腕のたるみ施術、超音波と高周波の効果はどれくらい続く?
By Dr. Lee1 min read

手を振ったときに二の腕の内側だけ揺れる感じ、誰でも一度は気になったことがあるはずです。最初は太ったせいかと思ってダイエットをしてみても、体重が落ちてもたるみはなかなか改善しないことが多いです。つまり二の腕のたるみを単なる脂肪の問題としてとらえるのは、半分だけ正解ということになります。
実際には皮膚と脂肪、筋肉という3つの層が一緒に年齢を重ねて変化していく現象です。そして最近は、切開せずに熱エネルギーで肌の中のコラーゲンを刺激する施術もよく使われているので、その仕組みと効果の続く期間をひとつずつ見ていきます。
腕の内側の皮膚から先にたるむ理由
肌をピンと支えているのは、真皮の中にあるコラーゲンとエラスチンという2種類のたんぱく質の線維です。コラーゲンは肌を支える柱、エラスチンは伸びても元に戻るゴムひものような役割を果たします。ところが年齢を重ねるとこの2つの線維は量が減り、質も弱くなっていきます。
二の腕の内側の皮膚は、もともと顔や他の部位に比べて薄く、皮下脂肪も少なめです。そのためコラーゲンとエラスチンが減っていく変化が他の部位より早く、より目立ちやすく現れます。長く使って伸びきったゴムひもが、手を離してもピンと戻らなくなるのと似た理屈です。
そこに重力もずっと働き続けます。腕を下げている時間が1日のほとんどを占めるので、弱くなった皮膚はその力をそのまま受けて下へと引っ張られていきます。弾力があるうちは支えられていた重さを、弾力が落ちると支えきれなくなるわけです。
脂肪や筋肉もたるみに影響する?
年齢を重ねると、体全体の脂肪の付き方も変わってきます。以前はあまり脂肪が付かなかった二の腕の内側に付きやすくなる一方、他の部位にはかえって付きにくくなることがよくあります。脂肪細胞がどこに定着するかを決める信号自体が、加齢とともに変化するためだと説明されています。
同時に、腕の後ろ側を占める上腕三頭筋という筋肉にも変化が起こります。上腕三頭筋は日常であまり使わないと萎縮し、体積が減っていきます。筋肉が薄くなると、その上にある皮膚と脂肪を支えていた土台が失われるのと同じことになります。
結局のところ皮膚、脂肪、筋肉はお互いを支え合う3つの層です。ひとつが薄くなったり緩んだりすると、残り2つの層がその重さをそのまま引き受けることになるため、たるみは単一の原因ではなく複数の層が同時に崩れることで起こる結果なのです。
そのため、脂肪を落とすだけ、あるいは筋トレだけを頑張ってもたるみが改善しにくいケースが出てきます。脂肪は減ったのに伸びた皮膚だけがそのまま残っていたり、筋肉は付いたのにその上の皮膚の弾力線維は相変わらず不足していたりするからです。3つの層のうちひとつだけ手入れしても、残りの層の問題はそのまま残ってしまうというわけです。
超音波と高周波はどうコラーゲンをつくる?
このようなたるみに対してよく使われるのが、超音波や高周波を使った施術です。2つの方式は原理としてはよく似ています。肌の中に熱エネルギーを正確に届けて、すでに緩んでしまったコラーゲン線維を刺激するというものです。
熱を受けたコラーゲンは瞬間的に収縮します。濡れた糸が熱を受けると縮こまるのと似た現象です。そしてこの熱刺激は体にとって小さなダメージのサインとして認識され、コラーゲンを作る線維芽細胞という細胞をその場所に呼び集めます。
線維芽細胞が集まると、数ヶ月かけて新しいコラーゲンとエラスチンの線維が再び作られていきます。古くなった壁を壊して、その場所に新しい壁を積み上げていく工事のような過程です。壁を壊すのは一瞬でも、新しく積み上げるには時間がかかるという点もこの工事によく似ています。
超音波と高周波、熱が届く深さの違い
2つの施術は、熱を届ける深さと方法が異なります。超音波、いわゆるハイフ系の機器は超音波エネルギーを一点に集中させ、真皮の深い層から筋膜に近い層まで正確に熱を届けます。虫眼鏡で日光を一点に集めると、その部分だけ熱くなる仕組みと似ています。
高周波の機器はこれより広い範囲の真皮層全体を温める点が異なります。電気エネルギーが皮膚組織を通過する際に抵抗を受けて熱に変わる方式なので、一点というより面全体が均一に温まっていきます。そのため、即座に感じられる引き締め効果は高周波のほうが先に体感されることが多いと言われています。
深さと熱の広がり方が違うため、実際の施術現場では2つの方式を組み合わせて使うケースも多いです。深い層は超音波が、浅く広い層は高周波が分担して担当するイメージです。ただしどちらの方式であっても、最終的にコラーゲンを刺激して再生させるという目標は同じです。
効果はいつ現れ、どれくらい続く?
施術後の変化は2段階に分かれます。まずコラーゲンが熱を受けて即座に収縮することで現れる初期の引き締まりがあり、その後数ヶ月かけて新しいコラーゲンが定着することで現れる長期的な弾力があります。そのため結果は一晩で完成するのではなく、少しずつ積み重なっていくタイプの変化です。
- 施術直後の数日:軽いむくみや赤みが出ることがあります。熱刺激に対する自然な反応で、ほとんどは数日以内に落ち着きます。
- 押したときの痛み:長くても10日ほどで治まると報告されています。施術部位の組織が回復反応を起こしている間、一時的に敏感になるためです。
- 弾力が目に見えて良くなる時期:おおむね2週間〜3ヶ月の間に少しずつ現れると報告されています。新しいコラーゲンが少しずつ蓄積するスピードに合わせて、変化もゆっくり現れていきます。
- コラーゲンリモデリングが完了する時期:3ヶ月〜6ヶ月ほどかかるとされています。古いコラーゲンを整理し、新しいコラーゲンで満たしていく回復過程全体が終わるには、それだけの時間が必要です。
全体の効果には個人差がありますが、平均して6ヶ月〜12ヶ月ほど持続すると報告されるケースが多いです。ただしコラーゲンは時間とともに再びゆっくり減っていくたんぱく質なので、効果の続く期間を過ぎると自然に、たるみが少しずつ再び現れることがあります。
施術後のケア方法
施術後のケアで大切なのは、新しく作られているコラーゲンの邪魔をしないことです。
- 紫外線対策をしっかりする:紫外線はコラーゲンを分解する酵素の働きを活発にするため、せっかく作られたコラーゲンが再び減っていくスピードを早めてしまう可能性があるからです。
- 上腕三頭筋を軽くでも動かす:筋肉がある程度の体積を保っていてこそ、その上の皮膚や脂肪を支える力が残るためです。腕立て伏せや軽いダンベル運動も助けになると案内されています。
- 施術直後は無理なマッサージや強い圧迫を避ける:まだ定着していない組織に強い力が加わると、回復途中の線維が乱れてしまうことがあるためです。
- 十分な水分補給と保湿を続ける:肌自体の回復力がきちんと保たれてこそ、新しいコラーゲンが定着していく過程もスムーズに進むためです。
こうしたケアは施術を受けたときだけでなく、普段から二の腕の弾力を守りたい人にもそのまま当てはまります。結局のところ、コラーゲンが作られて維持される環境をこつこつ守り続けることが、いちばんの基本になるということです。
ひとつのことを急いで詰め込むよりも、紫外線対策と軽い筋トレ、無理をしない回復ケアを地道に続けていくほうが、結果を長く保つうえで有利だとされています。弾力は一度に満たされるものではなく、時間をかけて少しずつ積み重なっていく結果だからです。

References
Korean Dermatological Association, American Academy of Dermatology (AAD), and Ministry of Food and Drug Safety (MFDS).
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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。
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