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産後の下腹に増えた脂肪とたるみを同時に引き締めるボディオンダの原理とケア

By Dr. Lee1 min read

出産を終えると、お腹まわりが以前と違ったまま残ることが少なくありません。太ったというより、皮膚や筋膜が伸びたまま定着してしまうため、ダイエットをしてもお腹だけがたるんで見えることがあります。運動で筋力を取り戻しても、お腹上部の皮膚だけは別の反応をしているように感じることもあります。

最近この部位によく使われている施術のひとつがボディオンダです。単に熱で脂肪を溶かす機器ではなく、オンダ特有のマイクロ波エネルギーが脂肪細胞とコラーゲン組織にそれぞれ異なる形で働きかけます。脂肪とたるみという二つの悩みを一台の機器でアプローチできる点が、産後のお腹の状態と噛み合っています。なぜこの方式が合っているのか、原理をひとつずつ見ていきます。

産後のお腹は、他の脂肪とどう違うのか?

妊娠中は子宮が大きくなるにつれて、お腹の筋肉と皮膚が長い時間伸びたまま支え続けます。この状態が数か月以上続くと、皮膚の弾力線維とその下の結合組織も一緒に伸びてしまい、元の長さになかなか戻りません。

そのため、産後のお腹は脂肪だけの問題ではありません。脂肪層が増えている上に、それを覆う皮膚と筋膜まで一緒に緩んだ状態です。脂肪だけを減らす方法では、たるんだ皮膚がそのまま残ってしまうことがあるのはこのためです。

だからこそ、産後のお腹に使う施術には、脂肪を減らす力とその上の組織を引き締める力の両方が必要です。どちらか一方しか働かない施術では、お腹が小さく見えても手でつまめる部分がそのまま残ることが多いのです。

ボディオンダが狙う脂肪と組織

ボディオンダは2.45ギガヘルツ帯のマイクロ波エネルギーを使います。このマイクロ波は、電子レンジで食品を温めるときに使われるものと同じ種類の電磁波です。水分子を素早く振動させて熱を生み出す仕組みですが、オンダはこの波長が脂肪組織により多く吸収されるよう調整して使っています。

脂肪細胞と水は電気的な性質が異なるため、同じマイクロ波でもどちらに多く吸収されるかが変わります。ボディオンダは脂肪細胞側によりエネルギーが集まるよう設計されており、皮膚表面よりもその下の脂肪層に熱が集中します。

同時に、残ったエネルギーの一部は真皮層まで届き、コラーゲン繊維にも刺激を与えます。脂肪と真皮、二つの層にエネルギーが分かれて伝わるということです。

オンダが脂肪細胞を壊す仕組み

脂肪細胞は、内側に脂肪の粒を満たした薄い膜でできています。一定以上の熱が伝わると、この膜が損傷して細胞が形を保てなくなります。風船に熱い風を当て続けると表面が柔らかくなり、やがて破裂するのと似た過程だと考えるとイメージしやすいと思います。

膜が壊れた脂肪細胞は中の脂肪成分を外に排出し、その後は体が異物を処理するようにリンパと血流を通じてゆっくりとろ過されていきます。この過程は数日から数週間かけてゆっくり進むため、施術直後よりも時間が経つにつれてボリュームが減っていくのを実感することになります。

脂肪細胞の数そのものが減る仕組みなので、コラーゲンを刺激する反応とはまったく別の経路で働きます。

セルライトと弾力を同時に整える理由

セルライトは、皮膚の下で脂肪の部屋を仕切る結合組織の隔壁が硬くなり、表面がでこぼこして見える現象です。この隔壁が硬くこわばっていると脂肪が均等に押されず、特定の部分だけが盛り上がって見えます。

ボディオンダの熱は、この結合組織の隔壁をやわらかくほぐす方向に働くと説明されています。こわばっていた線維が熱を受けて柔軟になると、脂肪が均等に収まり、表面がなめらかに見える効果につながります。

また、真皮に伝わった熱は既存のコラーゲン繊維を即座に収縮させます。濡れた糸が乾く過程で縮むように、コラーゲン繊維も熱を受けると瞬間的に長さが縮み、肌が引き締まる効果を生みます。その後、数日から数週間かけて、損傷した部分を修復しようとする反応で新しいコラーゲンが作られ、弾力がもう一段階改善します。

効果が現れる順番

ボディオンダの効果は一度に現れるのではなく、時間差をもって続いていきます。施術直後はコラーゲン繊維が即座に収縮し、肌が引き締まった感覚がまず訪れます。

その後の数週間は、壊れた脂肪細胞が体の外へゆっくりと排出され、ボリュームが減っていく変化が続きます。脂肪が処理される速度は、代謝や血流の状態によって人それぞれ差が出ることがあります。

その後、新しいコラーゲンが定着するまでにはさらに長い時間が必要です。線維芽細胞が再びコラーゲンを作り出す過程そのものが体の回復スピードに左右されるため、弾力の改善は脂肪減少より遅れて始まり、より長く続く傾向があります。こうして三つの反応が順番に重なり合うことで、ひとつの施術が時期ごとに異なる変化を生み出します。

産後の時期に特に確認すべきこと

産後のお腹は一般的なお腹の脂肪と条件が異なるため、施術前にいくつかの点を別途確認しておくことが勧められます。

  • 出産からの経過期間: 子宮とお腹の筋膜が元の位置に戻るまでには、最低でも数か月かかります。組織がまだ回復途中の時期に熱刺激を与えると、反応が予想と異なる形で現れることがあるため、十分な回復期間を置いてから施術を受けることが勧められます。
  • 腹直筋離開の程度: お腹の中央にある二つの筋肉の間が開いている状態であれば、脂肪と皮膚だけを引き締めてもお腹の形が完全には整いません。筋肉の間隔自体はオンダで狭められる部位ではないため、まず筋膜の状態を確認するのが順序に合っています。
  • 帝王切開の傷跡の有無: 傷跡の組織は通常の皮膚と熱への反応が異なることがあります。傷跡の部分はエネルギーの伝え方を調整するか、避けるのが安全だと案内されています。
  • 授乳の有無: 授乳中はホルモンと体脂肪の代謝がふだんと違う動きをします。この時期は脂肪の反応も変わることがあるため、授乳を終えているかどうかをカウンセリングで事前に伝えておくことが勧められます。

こうした条件をあらかじめ確認しておくと、同じ施術でもより予測しやすい方向で進められます。

施術後はどうケアすればいいのか?

施術後、組織が熱刺激から回復する間は、ケアの方向性が結果に影響します。

  • 施術部位への強い圧迫やマッサージは数日間避けることが勧められます。損傷と回復を始めたばかりの組織に追加の刺激が加わると、回復が逆に遅れることがあるためです。
  • 水分をしっかり摂ることが助けになると案内されています。壊れた脂肪細胞の成分はリンパと血流を通じて排出される過程なので、循環がスムーズであるほどこの過程も滞りなく進むためです。
  • 軽いウォーキングのような有酸素運動は循環を助け、回復の助けになると言われています。反対に、施術直後の激しい運動は避けることが勧められます。
  • 紫外線対策は、新しく作られるコラーゲンを守るのに役立ちます。できたばかりのコラーゲン繊維は紫外線による損傷に弱いとされているため、施術後しばらくは気をつけたほうがよいでしょう。

産後のお腹は今も回復が進んでいる組織なので、施術ひとつに頼るのではなく、こうしたケアを一緒に続けることが結果を長く保つ助けになります。体が妊娠前の状態に戻るスピードは人それぞれ違うため、焦って何度も詰め込むより、体の回復の流れに合わせて進めるほうが安全です。

References

Korean Dermatological Association, American Academy of Dermatology (AAD), and Ministry of Food and Drug Safety (MFDS).

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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