prettytime
Lifting

オリジオXは従来のオリジオと冷却方式や出力調整で具体的に何が違うのか

By Dr. Kim1 min read

オリジオは韓国製の高周波リフティング機器の中でも知名度が高い機種です。そして間もなくウォンテックは、オリジオXという上位モデルを新たに発表しました。名前だけ見ると単なる後継機のように思えますが、実際には熱の作り方と、その熱の扱い方に従来モデルとの違いがあります。

みなさんが一番気になるのは主に2つです。1つは冷却、もう1つは出力です。この2つは別々に動いているわけではなく互いに連動していて、片方が変わると施術の体感全体が変わってきます。この記事では、その関係を1つずつ整理していきます。

オリジオXはどんな位置づけの機器なのか

オリジオXは従来のオリジオと同じ系統の機器です。つまり、皮膚の下に高周波エネルギーを流して熱を作り、その熱でコラーゲンの再生を促すという原理はそのまま受け継いでいます。コラーゲンは皮膚を下から支える柱のようなたんぱく質なので、熱刺激でこの柱が新しく作られると、肌が自力で張りを保つ力がつきます。

ただし、オリジオXはその熱を作り扱うハードウェアを一段階引き上げた上位モデルとして紹介されています。分かりやすく言えば、同じ料理をするコンロ自体は同じでも、火力調整のつまみや鍋底の熱の分散構造がより精密になったようなものです。ですから、従来のオリジオを置き換えるというより、その上に選択肢を1つ加えたモデルと見るのが正確です。

変わった冷却方式

高周波リフティングにおいて冷却は飾りではなく、施術の核となる要素です。皮膚の表面をひんやり保ちながら、その下の真皮層だけを正確に温めてこそ、やけどなくコラーゲン刺激を与えられるからです。表面まで熱くなってしまうと痛みが強くなり、やけどのリスクも一緒に上がります。

オリジオXはこの冷却システムを従来より強化したと紹介されています。チップが皮膚に触れた瞬間から冷却がより細かく作動し、表面温度を低く保つ時間が長くなる構造です。そして表面が安定して冷えていれば、施術者がより高いエネルギーを入れても、患者が感じる痛みは相対的に軽くなります。冷却と出力がセットで動くと言われるのはこのためです。

例えるなら、熱いフライパンの持ち手に断熱パッドを付けたようなものです。フライパン自体の火力はそのまま、あるいはより強くなっても、持ち手がひんやりしていれば手はそれほど熱く感じません。オリジオXの冷却強化も、これと似た役割を果たしていると考えられます。

出力を引き上げた理由

冷却だけが良くなっても、施術効果が自動的に大きくなるわけではありません。結局コラーゲンを刺激するのは真皮層に伝わる熱エネルギーそのものなので、出力を扱える幅が広がってこそ、さまざまな肌状態に合わせてエネルギーを調整できます。

オリジオXは従来モデルよりも強いエネルギーを伝えられるよう設計されていると言われています。ただし出力が強ければ必ずしも良いというわけではありません。皮膚が薄い部位や敏感な部位では、むしろ低い出力の方が安全な場合もあるため、出力調整の幅が広がったこと自体が重要なポイントです。施術者が部位や肌状態に合わせてエネルギーを細かく選べるという意味です。

この部分が強化された冷却と連動する点です。表面を安定して冷やす構造が支えになっているため、より高い出力を試しても表面へのダメージのリスクを相対的に低く抑えられる余地が生まれます。逆に冷却が弱い状態で出力だけ上げると、痛みとリスクだけが一緒に大きくなります。

G/Xデュアルモードとは何か

オリジオXを説明するときによく出てくる名前がGモードとXモードです。1台の機器の中に性質の異なる2種類の熱伝達方式を搭載し、施術者が必要に応じて選んで使う構造だと理解すればよいでしょう。

Gモードは比較的穏やかな熱感で真皮の上部を温めるのに使われると紹介されています。熱をじんわりと、長く留める方式に近いものです。一方Xモードは、より強い熱感で真皮の深い層まで狙って加熱する方式として説明されています。2つのモードが狙う深さと強さが異なるわけです。

2つのモードを分けている理由はシンプルです。顔の部位ごとに皮膚の厚みやたるみの程度が異なるため、同じ強さ1つで顔全体を押し切るより、部位ごとに異なる強度を選ぶ方がより安全で効率的です。頬のように組織が厚い部位と、目元のように薄い部位に同じ出力を使うと、どちらか一方は物足りず、もう一方は強すぎることになりかねません。

従来のオリジオとの共通点と相違点

2つの機器を並べてみると、共通点と相違点がはっきり分かれます。整理すると次のとおりです。

  • エネルギー伝達の原理: 両モデルとも高周波エネルギーで真皮層を温め、コラーゲンの再生を促す原理は同じです。機器の世代が変わっても、リフティングの仕組みそのものが変わるわけではないからです。
  • 冷却システム: オリジオXの方がより強化された構造として紹介されています。表面温度をより安定して保ち、痛みの負担を減らす方向に改善されているためです。
  • 出力調整の幅: オリジオXはより広い出力範囲とG/Xデュアルモードを備えています。部位ごとに異なる強度を選べる選択肢が増えたことが理由です。
  • 基本的な施術の流れ: チップを顔に当てて格子状に動かしながらエネルギーを伝える大まかな流れは、2つの機器とも似ています。リフティング機器の施術方式自体は、世代が変わっても大きくは変わらないからです。

こう見ると、オリジオXは全く別の施術ではなく、同じ原理の上で冷却と出力という2つの軸をより精密に磨き上げたモデルと理解するのが自然です。

痛みとダウンタイムの変化

施術を検討するとき、やはり一番気になるのは痛みと回復期間でしょう。冷却が強化されたこともあって、オリジオXを受けた人たちの間では、同じ強さのエネルギーを入れても相対的に熱さを感じにくかったという声がよく見られます。表面を冷やす力が大きくなった分、自然な結果と言えます。

ただし痛みは個人の肌の敏感さ、施術部位、そして施術者が選んだ出力値によって差が大きく出ることがあります。同じ機器でも出力を上げて施術すれば、その分刺激も大きくなるため、冷却が良くなったからといって痛みが必ずなくなるわけではありません。

ダウンタイムも同様です。腫れや赤みが数日以内に落ち着く傾向は従来のオリジオと似たように報告されていますが、回復のスピードは人によって異なります。組織が熱刺激に反応し、整っていくスピード自体に個人差があるためです。

施術前に確認すべき点

新しい機器だからといって必ずしも良いと決めつける必要はありません。その代わり、カウンセリングの段階でいくつか確認しておくと、結果への見通しがぐっとはっきりします。

  • 施術を受けるクリニックがどのモデルを、どの出力範囲で運用しているか、まず聞いておくとよいでしょう。同じ名前の機器でも、クリニックによって実際に使う強さや方式は異なることがあるためです。
  • 自分の肌の厚みやたるみの程度に合わせて、GモードとXモードのどちらを使うか、あるいは両方をどう組み合わせるかをカウンセリングで確認しておくと役立ちます。部位ごとに組織の状態が違えば、必要な熱の深さも変わってくるからです。
  • 過去に他の高周波や超音波リフティングを受けたことがあるなら、その経験を事前に伝えておくとよいでしょう。直近に施術歴があると、組織が熱刺激に反応する度合いが変わることがあるためです。

こうした確認を経ることで、オリジオXでも従来のオリジオでも、自分の肌状態に合った選択に近づけます。

References

Korean Dermatological Association, American Academy of Dermatology (AAD), and Ministry of Food and Drug Safety (MFDS).

この記事は参考になりましたか?

About this article

診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

Read next

Lifting

ハイフが肌表面ではなくもっと深い筋膜層だけをピンポイントで温める仕組みとその理由

HIFU(ハイフ)リフティングが肌表面ではなくSMASという筋膜層を正確に狙う理由を、超音波が一点に集まる仕組みから解説します。施術直後に感じる即効的な引き締まりと、4週間から6ヶ月にわたって満ちていくコラーゲン、この2つの段階に分けて見ていきます。

By Dr. Lee

Lifting

サーマクールの高周波が真皮を温めるとコラーゲンが収縮し、再び満ちていく仕組みと効果の持続

サーマクールがモノポーラ高周波で真皮を加熱し、コラーゲンを瞬時に収縮させたあと、2ヶ月から6ヶ月かけて新しいコラーゲンを作り出す2段階の仕組みを、身近なたとえでわかりやすく解説します。熱が表皮に触れず真皮だけを温める理由についても紹介します。

By Dr. Kim

Diet

ボディオンダがマイクロ波でお腹と二の腕の脂肪を温めて減らす原理と施術回数、効果の持続期間

ボディオンダはマイクロ波で皮膚の下の脂肪層だけを選択的に温め、脂肪細胞を減らすと同時に肌を引き締める非手術のボディケア施術です。なぜ脂肪層だけが温まるのか、脂肪減少とタイトニングがなぜ同時に起こるのか、お腹と二の腕、脇腹でアプローチがどう違うのか、施術回数と効果の持続期間はどれくらいかを、原理を中心にまとめました。

By Dr. Kim

Back to articles