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MiraJet針なしジェットスキンブースターが針を使わず真皮まで薬液を届ける仕組みと使い方

By Dr. Lee1 min read

水光注射やリジュランのようなスキンブースターを受けるとき、いちばん気になるのが針です。何度も刺さないと成分が肌の奥まで届かないため、痛みや腫れを我慢しなければならないことも多いです。MiraJetはこの針をそもそも使わず、超高速で噴射される極細の液体ジェットで成分を押し込む方式です。

針がないからといって、ただ肌の上に塗るだけとは違います。むしろ瞬間的な物理的な力で肌にごく小さな通り道をつくり、成分を真皮まで送り込む仕組みです。どんな原理でこれが可能になるのか、そして実際にどこで使われているのか、順番に見ていきます。

MiraJetとはどんな施術なのでしょうか?

MiraJetは針で刺す代わりに、超高速のジェット噴射を使って有効成分を肌の中へ届ける非侵襲の機器です。水光注射やリジュランのように、真皮に成分を入れてこそ効果が出る施術に、注射針なしでアプローチできる点が最大の違いです。

従来のスキンブースターは針で肌を何度も刺して成分を入れる方式のため、痛みや腫れがつきものでした。一方でMiraJetはごく細い水流が瞬時に肌を通り抜ける仕組みなので、刺される感覚そのものが軽くなります。針の代わりに圧力を使う点がポイントです。

針なしで成分が届く原理とは?

ここで気になるのは一つです。針もないのに、どうやって液体が肌の中まで入っていけるのでしょうか。答えは速度にあります。液体をとても速く、とても細く噴射すると、それ自体が瞬間的に肌の表面へ小さな通り道を開ける力を持つのです。

たとえるなら、水鉄砲と消防ホースの違いに近いです。同じ水でも、ゆっくり流せば表面を濡らすだけですが、とても狭い穴から勢いよく押し出せば、瞬間的に強い圧力を持った水流になります。MiraJetが使うジェットも同じ原理で、圧力の大きさが鍵を握っています。

2940nmレーザーが生む瞬間圧力

MiraJetの内部では、波長2940nmのレーザーエネルギーが中心的な役割を果たします。この波長のレーザーエネルギーは、機器の内部にある液体に瞬間的な大きな圧力を生み出します。水が一気に沸き立つように膨張する力が生まれるのです。

では、なぜ2940nmなのでしょうか。この波長は水にとりわけよく吸収される性質を持っています。そのため、機器内の液体にエネルギーが当たると、光がそのまま通り抜けるのではなく、瞬間的に熱と圧力に変わります。水が瞬く間に温められて膨張し、その膨張する力がそのままジェットを押し出す動力になるのです。針が担っていた物理的な突破を、光がつくる圧力が代わりに担う形です。

こうして生まれた圧力は、ごく細いノズルを通って外へ抜け出す際に、非常に薄く速い液体ジェットへと変わります。ノズルの穴が狭いほど、同じ圧力でもより速く鋭いジェットができます。狭い管から出る水流のほうが、広いたらいから出る水よりずっと強く伸びていくのと同じ理屈です。このジェットが肌の表面に触れた瞬間、微細な通り道ができ、その道に沿って有効成分が真皮の内側まで運ばれます。

ジェットの強さやノズルの条件を調整すれば、成分が届く深さもある程度変わります。浅く広く行き渡らせたい場合と、狭く深く押し込みたい場合とでは条件が異なるためです。同じ機器でも施術の目的に合わせて噴射条件を変える理由がここにあります。

MiraJet Forteの構造

MiraJet Forteは、フォトナ(Fotona)社のダイナミス(Dynamis)プラットフォームに専用ハンドピースを組み合わせた構造になっています。ダイナミスは複数のレーザー施術に幅広く使われる本体で、MiraJet Forteはそこにジェット噴射用のハンドピースを載せた形です。

一つの本体にさまざまなハンドピースを付け替える方式なので、すでに安定性が確認されたプラットフォームの上にジェット噴射の機能だけを新たに加えたことになります。本体とハンドピースが分かれた構造のため、施術の目的に応じて出力や噴射条件を細かく調整できる点も特徴です。同じ機器でも、部位や肌の状態に合わせて条件を変えられるということです。

スキンブースターを真皮まで届ける理由

スキンブースターは肌の表面に塗るだけでは効果が出にくいものです。ヒアルロン酸やリジュラン、リトゥオといった成分は分子サイズがあるため、角質層を自力で突破するのが簡単ではありません。そのため、何らかの手段で真皮まで到達させる伝達手段が必要になります。

MiraJetはこの伝達手段を針ではなくジェットで代わりに担います。成分が真皮の近くまで届くと、その場でゆっくり吸収され、うるおいや肌の弾力に関わるとされています。結果として、針で注入するのと似た目的を、別の経路で果たす方式と言えます。

もう一点付け加えると、ジェットは一点に成分を集中させるよりも、広い面に均一に行き渡らせることが得意です。針は刺した場所ごとに成分が集まりやすいのに対し、ジェットは微細な通り道を複数の場所につくりながら通り過ぎるためです。そのため、キメや全体的なトーンのような広い範囲を均一に扱いたいときに向いていると考えられています。

ニキビ跡や毛穴に使われる理由

MiraJetはスキンブースターの浸透以外にも、ニキビ跡や毛穴ケアにあわせて使われます。なぜこうした部位にも使われるのか、理由はシンプルです。ニキビ跡や広がった毛穴は肌表面の下の組織が凹んでいたり傷んでいたりすることが多く、ジェットがつくる微細な通り道そのものがこの部位に刺激を与え、その道に沿って再生を助ける成分も一緒に届けられるためです。

MiraJetが実際に扱う部位は次のとおりです。

  • スキンブースター部位: 水光肌の効果や肌全体の弾力アップを求める顔全体。
  • ニキビ跡部位: 凹んだ瘢痕組織に再生刺激を与えたい部位。
  • 毛穴が広がった部位: 鼻まわりや頬のように毛穴が目立って広がった部位。

このように部位ごとに目的は異なりますが、共通しているのは針を使わずに真皮の近くまで成分と刺激を届けるという原理です。

痛みや腫れの負担が少ない理由

針で何度も刺す施術は、それ自体が痛みの信号をつくり、刺した場所ごとに小さな傷ができて腫れにつながることもあります。MiraJetはこの過程を瞬間的なジェット噴射で代用するため、肌に残る物理的な刺激が比較的少なくなります。

刺して抜く動作が繰り返されず、ごく短い瞬間に通り過ぎる方式なので、痛みを感じる時間そのものも短くなります。もちろん感じ方には個人差がありますが、針の跡が残らないというだけでも回復への負担が軽く感じられることが多いです。ダウンタイムが短い印象を受けるのもこうした理由からです。

ただし、負担が少ないことは刺激がまったくないという意味ではありません。ジェットが肌に微細な通り道をつくる以上、施術直後は赤みや軽いヒリつきが残ることがあります。こうした反応はたいてい短時間で落ち着きますが、施術当日は強い摩擦やサウナのように肌を刺激する状況は避けたほうが回復に役立ちます。針がないからといって、ケアがまったく不要というわけではない点は覚えておく価値があります。

References

Korean Dermatological Association, American Academy of Dermatology (AAD), and Ministry of Food and Drug Safety (MFDS).

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About this article

診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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