目もとの白いブツブツ稗粒腫を取る方法、圧出摘出とCO2エルビウムヤグレーザー、そして再発ケア
By Dr. Lee1 min read

目もとや頬に、白い粒のような小さなブツブツがポツポツと出てくることがあります。押しても中身が出てこず、メイクをしてもツルッと隠れないので気になります。この白い粒の正体が稗粒腫であることは少なくありません。
稗粒腫は角質が皮膚の下に閉じ込められてできる小さな嚢腫です。うれしいことに、目の下にできる汗管腫よりも治療がしやすく再発も少なめなので、しっかり取ればおおむねきれいに片づきます。ただし自宅で無理に押し出して跡を残してしまったり、かえって数を増やしてしまうこともあるので、仕組みを知ってから向き合うのがおすすめです。稗粒腫がなぜできるのか、見た目が似ている汗管腫とどう違うのか、圧出して取る摘出とCO2やエルビウムヤグレーザーはいつ使うのか、自宅で針を使って取ってもよいのか、再発はどうなのかを、実際の論文をもとにひとつずつまとめました。

稗粒腫はなぜできるの?
稗粒腫は角質、つまりケラチンが表皮の下に閉じ込められてできる小さな嚢腫です。白色や淡い黄色のなめらかな粒で、大きさはたいてい1〜2mmほどと小さいのが特徴です。主にまぶたや目もと、頬、額に出てきます。押すと中から白い角質のかたまりが出てくるのも見分けやすいポイントです。
稗粒腫は大きく二つに分かれます。原発性は特別な原因なく自然にできるもので、もっとも多いタイプです。続発性は皮膚が傷ついたあとにできるもので、やけどやピーリング、水疱ができる病気、外用ステロイドを長く塗った場合などがきっかけになります。レーザーや施術のあとにもできることがあり、施術そのものが新しい稗粒腫を呼ぶこともあります。
ひとつ安心できるのは、新生児にはよく見られるという点です。健康な新生児の約40〜50%に稗粒腫が見られますが、これらはたいてい生後数週間のうちに傷跡を残さず自然に消えていきます。大人の稗粒腫は自然には消えないこともありますが、取れば経過は良好です。原因によって向き合い方が少し変わるので、原発性か続発性かを見分けることも役立ちます。とくに続発性は、原因になった刺激をあわせて減らすことで再発を防げます。

汗管腫とはどう違うの?
目もとにブツブツと出てくるもののなかには汗管腫も多いので、二つを混同しやすいところがあります。でも性質はまったく違います。稗粒腫は角質が表皮の浅い層に閉じ込められた嚢腫です。真珠のような白い粒で、少し開けてあげると中の角質が出てきて、たいてい一度で片づきます。
汗管腫はこれとは違います。汗腺からできた良性の腫瘍が真皮の深いところに居座っているため、白い粒が出てこず、かたい肌色の丘疹として触れます。根が深いので表面だけ扱うと再発しやすいです。ですから、白い粒が出てくれば稗粒腫、目の下に肌色のかたい丘疹が左右対称にいくつも並んでいれば汗管腫の可能性が高いといえます。
二つを見分けることが大切な理由は、治療の難しさと経過が違うからです。稗粒腫は浅いので角質を取ればよく、比較的シンプルで再発も少なめです。汗管腫は根が深いので、再発を見込んで管理していく考え方で向き合います。一人の顔に両方が一緒にあることもあるので、どれがどの病変なのかをまず分けておくことが、正確な治療の出発点になります。見た目だけではあいまいなときは、拡大して見たり必要なら組織で確認したりしますが、こうして分けておくと、むだに何度も施術することを減らせます。

圧出して取るのが先なの?
稗粒腫の治療の基本は用手摘出です。消毒した針や小さなメスで表面を少し開けて、中の角質のかたまりを押し出す方法です。病変が浅いところにあるため、この方法だけでもたいていきれいに片づきます。ダウンタイムも短く、小さなかさぶたや赤みが少し出てすぐに引く程度です。
ですから、数が少なく浅い稗粒腫なら、わざわざレーザーまで行かずに摘出で十分なことが多いです。傷跡はほとんど残らず、施術時間も短めです。ただし場所がむずかしかったり病変が深く居座っている場合、数がとても多い場合には、摘出だけでは限界があります。
そんなときにCO2やエルビウムヤグレーザーが選択肢になります。細かく開けて角質を排出させる方法なので、目もとのようなデリケートな部位や多発性の場合に向いています。多発性だったり再発しやすい続発性の稗粒腫には、塗るタイプのレチノイドをあわせて使うこともあり、新しく出てくるものを減らすのに役立ちます。まとめると、浅くて数が少なければ摘出、多かったり深かったり場所がむずかしければレーザーで向き合う、と考えればよいでしょう。どちらにしても病変そのものが浅いので、回復はしやすいほうです。

CO2エルビウムヤグレーザーはいつ使うの?
レーザーは病変が多かったり場所がむずかしいときにとくに役立ちます。CO2レーザーで多発性の稗粒腫を扱った症例では、数回の施術のあとにはっきりと改善し、12〜36ヶ月の追跡でも再発や特別な副作用がありませんでした。目の周りに広く広がった稗粒腫にも良い結果を見せました。
エルビウムヤグレーザーは水への吸収が高く、組織を浅く精密に扱えて、周囲の熱ダメージが少ないのが特徴です。ですから目の周りのようなデリケートな部位に向いています。難治性で目の周りに広がった稗粒腫をエルビウムヤグで扱った症例では、ほぼ完全に消え、12ヶ月の追跡で傷跡や色素の変化、眼の合併症がありませんでした。
二つのレーザーはどちらも浅く精密に扱えるという共通点があります。ただし削るタイプのレーザーなので、色の濃い肌では色素沈着に気をつける必要があり、施術の強さを調整し、施術後の紫外線ケアもあわせて行うのがおすすめです。CO2とエルビウムヤグのどちらがより優れているかを見分ける大きな比較研究はまだないので、病変の深さや肌の状態にあわせて選びます。稗粒腫は病変が浅いほうなので、汗管腫よりも回復や仕上がりがおおむねスムーズです。場所と数、肌の状態にあわせて摘出とレーザーを選べばよいでしょう。

自宅で針を使って取ってもいいの?
白い粒が見えると、自宅で針を使って自分で取りたい気持ちになります。でもこの部分は慎重にしたほうがよいです。稗粒腫は正常な表皮が上をおおっているため、無理に開けようとするといろいろな問題が起きることがあります。見た目には全部出たようでも、嚢の壁が残るとまた中身がたまってくることもあります。
もっとも多いのが感染と傷跡です。とくにまぶたの周りは皮膚が薄く、まちがって触ると跡が残りやすいです。もっと皮肉なのは、皮膚に加わった刺激そのものが新しい稗粒腫を呼ぶことがあるという点です。先に見た続発性の稗粒腫は、まさに外傷のあとにできる場合で、まちがった自己処理がかえって病変を増やすことがあります。一つ取ろうとして周りに数個増えてしまうと、かえって手間が増えます。
ですから消毒された道具で専門医が扱うのが安全です。場所がむずかしかったり数が多ければレーザーを使えばよく、浅くて少なければ病院で簡単に摘出すればよいのです。自宅で手を出すよりずっときれいで危険も少なくてすみます。とくに爪や消毒していない針で押し出すのは感染のリスクが大きいので、避けたほうがよいです。目もとのようなデリケートな部位ほど、専門家にまかせたほうが仕上がりが良くなります。

再発はしにくいの?
稗粒腫のうれしいところは、汗管腫より再発が少なめだという点です。病変が浅い角質嚢腫なので、角質さえしっかり取り出せば、その場所はたいていきれいに片づきます。真皮の深いところに根が残る汗管腫と、この部分が違います。
ただし原発性と続発性は少し違う目で見る必要があります。自然にできた原発性は、取ったあとの経過が良好なほうです。一方で続発性は、引き金になる要因が続くとまたできることがあります。ですから繰り返すピーリングや水疱、ステロイドの使いすぎのように、稗粒腫を呼ぶ刺激をあわせて管理することが再発予防のかなめになります。正確な再発率を数字できっぱり言い切るのはむずかしいですが、全体的には低めです。
結局のところ、稗粒腫は大きく心配するような病変ではありません。健康に害のない良性で、しっかり取ればきれいになり、再発も少ないです。新しく出てくるものがあっても、早めに扱えば負担が小さくてすみます。ふだんから角質ケアや刺激の少ないベーシックなお手入れを添えると、コンディションを保つのにも役立ちます。ただし目もとというデリケートな部位だけに、自己処理よりも病院で安全に片づけて、引き金になる要因を管理していくのが、いちばんきれいな道です。
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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。
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