敏感肌にもやさしい低刺激ピーリングララピール、LHA成分で見る角質と毛穴ケアの原理
By Dr. Lee1 min read

ピーリングを受けたあと何日も皮がむけてヒリヒリした経験から、そもそも施術自体をためらう人が多くいます。ララピールはこうした負担を減らそうという目的で生まれたピーリング施術で、角質を強く剥がす代わりに優しく溶かしながら、肌のバリアに必要な成分を補う方法を採っています。中心成分であるLHA(リポヒドロキシ酸)は、複数の臨床研究で効果と低刺激性がともに確認されている成分です。角質を一度に剥がすのではなく、細胞単位でゆっくり整えるため、赤みや皮むけなしにすぐ日常に戻れる点が、敏感肌にとって特にうれしいポイントです。成分と原理をひとつずつ確認しながら、ララピールがなぜ敏感な肌でも受け入れやすいのかを見ていきます。
ララピール、従来のピーリングとどう違うのか
ララピールはよく第4世代ピーリングとして紹介される施術です。化粧品会社が開発したLHAという成分にアルカリ成分を加えて作られています。従来、クリニックで使われてきたグリコール酸、サリチル酸、TCAピーリングは、酸が角質細胞のあいだをゆるめて表面を剥がす方法が中心です。剥がす幅が大きいほど効果も大きくなりますが、そのぶん赤みやヒリヒリ感が出やすく、回復にかかる期間も長くなります。
ララピールは角質を一度に大きく剥がすよりも、細胞をひとつずつゆっくり剥がすように優しく溶かす方法を採っています。ここに加えられたアルカリ成分が表皮の厚みを増やし、線維芽細胞を刺激してコラーゲンやエラスチンが新しく生み出されるのを助けるとされています。開発元や施術を行うクリニックは、こうした理由からララピールを剥がさずに満たすピーリングだと説明しています。
以下の表とこれに続く内容は、ララピールの中心成分であるLHA、そして同じ系統のPHAやマンデル酸など、低刺激ピーリング成分の実際の研究結果をもとにまとめたものです。
| 項目 | 従来のAHA BHA TCAピーリング | ララピールLHA系統 |
|---|---|---|
| 方式 | 角質層の剥離 | 細胞単位でゆっくり溶解 |
| 分子の大きさ | 比較的小さい | 比較的大きい |
| 刺激感 | ヒリヒリしやすい | 刺激が少ない |
| 回復 | 赤みや皮むけを伴うことも | ほぼ即日常生活に復帰 |

中心成分LHAは肌でどう働くのか
LHAはリポヒドロキシ酸の略で、サリチル酸に脂肪酸の鎖をつなげて作られた成分です。サリチル酸と化学的に近い仲間ですが、粒(分子)が大きいため肌の中に入っていく速度がずっとゆっくりです。ゆっくり浸透するぶん、一度に広い範囲が剥がれることはなく、角質細胞が一つずつはがれ落ちるように作用します。
こうした特性から、低濃度でも従来の酸ピーリングと同等かそれ以上の効果を出すという研究があります。35から60歳の女性50人を対象にした研究では、顔の片側に5から10%のLHAを、反対側にはずっと高い20から50%の濃度のグリコール酸を、2週間おきに12週間塗布しました。その結果、小じわがはっきり改善した割合はLHA側が41%、グリコール酸側が30%でした。色素沈着の改善率もLHA側が46%で、グリコール酸の34%より高い数値でした。
濃度をずっと低くしながらも高い改善率を示したという点が、LHAの特徴をよく表しています。剤形や濃度によって結果は多少変わりますが、低濃度でも十分な効果を出せるという方向性ははっきりしています。

敏感な肌でも刺激が少ない理由は
ララピールが比較的刺激が少ないとされる理由は、大きく分けて2つあります。ひとつは先ほど説明したLHA成分自体の特性です。粒が大きいと肌の中に一気に入り込めず、表面に近いところでゆっくり広がるため、神経を刺激する感覚が比較的少ないという説明です。
もうひとつは、酸性であるLHA溶液にアルカリ成分を一緒に配合している点です。酸とアルカリが混ざると溶液のpHが穏やかになり、この組み合わせのおかげで塗布中のヒリヒリ感が減ります。pHを穏やかに調整して刺激を抑える方法は、敏感肌向けピーリングの実用的なアプローチとして定着しつつあります。
同様に、刺激が少ないとされる他の成分も参考になります。PHA系統のグルコノラクトンは粒の大きさがグリコール酸の2倍以上あるためゆっくり吸収され、酒さやアトピー性皮膚炎のような敏感な肌にも比較的合いやすいという研究があります。マンデル酸も分子が大きく、グリコール酸の代わりに敏感肌に使われる代表的な選択肢として挙げられます。

ニキビや開いた毛穴にも効果はあるのか
毛穴が開きやすく小さなニキビができやすい肌にも、LHA系統のピーリングが使われます。LHAはサリチル酸と同じく油に溶けやすい性質があり、皮脂で詰まった毛穴の奥まで届きます。ここに角質を少しずつ剥がす作用も加わり、毛穴をふさいでいる角質の栓を優しくゆるめるのに役立ちます。
小さなニキビがある20人を対象に、顔の片側にLHAピーリング、反対側にサリチル酸ピーリングを2週間おきに6回行った研究があります。98日後、ニキビの病変はLHA側で55.6%、サリチル酸側で48.5%減少しました。両方法の差は統計的に有意ではありませんでした。つまりLHAは従来使われてきたサリチル酸と同じくらいニキビの病変を減らしながら、刺激は比較的少ないと解釈できます。
低刺激ピーリングはどのくらいの頻度で受けるとよいのか
ララピールを行うクリニックの多くは、週1回程度の間隔を勧めています。刺激が少なく回復を長く待つ必要がない点が、こうした短いサイクルを可能にしています。
同じ系統のPHAピーリングを扱った研究では、10%と30%の2つの濃度で4週間ピーリングを行ったところ、どちらの濃度でも肌の水分損失を減らし皮脂を整える効果が見られ、2つの濃度のあいだに大きな差はありませんでした。低濃度でも十分な変化を生み出せるということです。
敏感肌の場合は、最初から毎週受けるより2週間おきから始めて、肌が慣れる様子を見ながら間隔を縮めていく方法が安全です。施術当日は日焼け止めをいつもより丁寧に塗る必要があり、レチノイドや他の酸性製品を併用している場合は施術前にクリニックへ伝えておくとよいでしょう。
| 項目 | 推奨内容 |
|---|---|
| 推奨頻度 | 週1回から2週に1回 |
| 紫外線対策 | 施術当日は念入りに遮光 |
| 併用の注意 | レチノイドや酸性製品は事前に申告 |
| 効果の実感 | 数回の積み重ねではっきり |

ララピール、どんな肌悩みに向いているのか
ララピールは角質を強く剥がさずに、角質の整理と毛穴ケアの効果を同時に狙う施術です。ピーリング後の皮むけや赤みのせいで施術を避けてきた敏感肌の方、回復にじゅうぶんな時間を取りにくい社会人の方、浅い角質の乱れと開いた毛穴の両方が気になる方に特によく合います。
角質と毛穴を一度に強く刺激するのではなく、何回かに分けて優しく整えながら肌のきめとバリアを育てていく施術だと理解するとわかりやすいです。そのため、初めてピーリングを受ける人や、以前に強めのピーリングで刺激を経験した人にとって、特にハードルが低い施術です。
中心成分であるLHAと同じ系統の研究が低刺激と効果の両方を裏付けている施術なので、施術を受けるクリニックで実際に使う濃度や方法を事前に確認し、自分の肌状態に合った頻度を相談しながら決めれば満足のいく結果につながります。
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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。
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