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ジェントルマックスプロ脱毛機がアレキサンドライトとNd:YAGの2波長を肌色で使い分ける仕組み

By Dr. Lee1 min read

レーザー脱毛と聞くと、どの機械も同じだと思われがちです。ですが実際には機械ごとに使う光の波長が違い、その差によって相性のいい肌色や毛の太さも変わります。ジェントルマックスプロは、この問題を1つの波長ではなく2つの波長で解決した機器です。

アレキサンドライトレーザーとNd:YAGレーザー、この2種類の光を1台の中に搭載し、状況によって使い分ける方式です。なぜ波長を1つに統一せず、あえて2つを併用するのか、そして冷却装置がなぜいつもセットになっているのか、仕組みを1つずつ見ていきます。

脱毛レーザーはなぜメラニンだけを狙って熱を加えるのか

脱毛レーザーの基本原理は、色をターゲットにすることです。毛の中にはメラニンという黒い色素が含まれていて、このメラニンが特定の波長の光を特によく吸収します。光を吸収したメラニンは瞬間的に熱を持ち、その熱が毛を作り出す毛包まで伝わります。

このとき大事なのは、周囲の肌は相対的にあまり熱くならないという点です。肌よりも毛の中の色素のほうがずっと多く光を吸収するため、熱は毛と毛包に集中し、周りの組織は比較的そのまま残ります。黒い服が白い服より日差しの下で早く熱くなるのと似た理屈です。このように特定の色だけを狙って熱を加える方式を、選択的光熱分解と呼びます。

アレキサンドライトの波長が細い毛まで捉える理由

ジェントルマックスプロに搭載されているアレキサンドライトレーザーは、755ナノメートルの波長を使います。この波長はメラニンに吸収されやすい性質が強く、色の薄い細い毛からでも比較的反応を引き出しやすいのが特徴です。

そのため、色白の肌に薄い色の毛が混ざっているケースのように、他の波長では反応が弱い場面でアレキサンドライトが力を発揮することが多くあります。ただしこの波長は、肌そのもののメラニンにもある程度反応します。肌の色が濃いほど、毛だけでなく肌も熱を一緒に受け取ってしまい、やけどや色素沈着のリスクが高まりかねません。そのため、アレキサンドライトは主に色白の肌でより安全に使われます。

また、アレキサンドライトは波長が比較的短いため、肌の浅い層までしか届きにくい性質があります。浅い層にある産毛のような細い毛も逃さず反応を引き出せるという意味です。反対に、太くて根が深い毛にはこの波長だけでは力不足に感じられることもあります。

Nd:YAGの波長が色黒の肌でより安全な理由

同じ機械に搭載されているNd:YAGレーザーは1064ナノメートルで、アレキサンドライトよりずっと波長が長くなります。波長が長いほど肌表面のメラニンには反応しにくく、代わりに肌のより深い部分まで届く性質があります。

簡単に言えば、肌表面はある程度素通りして、毛包のあるさらに深い層まで届くということです。肌表面の色素をあまり刺激しないため、もともと肌の色が濃い人でも、やけどや色素沈着のリスクを抑えながら施術を受けられるケースが多くなります。そのため、色黒の肌や夏場に日焼けした肌には、Nd:YAGのほうがより安全な選択肢とされています。

ただし深くまで届く分、メラニンを捉える力自体はアレキサンドライトより弱めです。そのため色がとても薄い産毛には反応が鈍くなることがあり、太くて濃い毛や深い層の毛包を扱う際に有利な波長とされています。毛が太いほどメラニンの量も多く、深い層まで届くこの波長にも十分反応するためです。

2つの波長を1台に搭載した理由

1つの波長だけでは、あらゆる肌色と毛の太さを満たすのは難しいものです。色白の肌に細い毛ならアレキサンドライトが有利で、色黒の肌や太い毛ならNd:YAGのほうが安全かつ効率的というふうに、得意不得意が分かれるからです。

ジェントルマックスプロは、この2つの波長を1台に搭載し、施術者が肌色と毛の状態を見ながらその都度波長を切り替えて使えるように作られた機器です。1人の体の中でも部位によって肌の厚みや毛の太さが違うため、部位ごとに違う波長を組み合わせて使うこともあります。1台でより広い範囲の肌と毛の組み合わせに対応できる点が、この機器が幅広く使われている理由です。

肌色と毛の太さによる波長選びの目安

2つの波長の違いを実際の施術に当てはめると、おおよその目安ができます。肌色が明るく毛が細ければアレキサンドライトが反応を引き出しやすく、肌色が濃かったり毛が太くて根が深い場合はNd:YAGのほうがより安定して働く傾向があります。

もちろん、実際の肌はこの2つにきれいに分かれるわけではありません。腕や脚のように比較的明るい部位と、脇のように色が濃い部位が1人の体の中に同居していて、季節によって肌色が変わることもあります。そのため施術者は毎回、部位ごとの肌色と毛の状態を見ながらその都度波長の比率を調整します。1つの固定設定で押し通さない点が、このデュアル波長方式の実質的な利点です。

冷却装置がなぜセットで必要なのか

レーザーがメラニンに熱を加えている間、その熱は毛包だけにとどまりません。肌表面にもある程度熱が伝わり、そのまま放置するとやけどやヒリつきにつながることがあります。そのため、ジェントルマックスプロにはダイナミッククーリングデバイスがセットで搭載されています。

この装置は、レーザーを照射する直前のごく短い瞬間に、肌表面へ冷たい冷却スプレーを吹きかけます。表面温度をあらかじめ下げておくと、レーザーの熱が伝わっても肌への負担が減り、痛みも和らぎます。熱いフライパンに触れる前に手を水で軽く濡らしておくと熱さを感じにくくなるのと似た原理だと考えると分かりやすいです。

効果が出る時期と施術の間隔

毛は生える時期、休む時期、抜ける時期を繰り返しています。レーザーはこのうち、活発に成長している時期の毛に最もよく反応します。この時期はメラニンが最も豊富で毛包も活動中のため、熱に敏感に反応するからです。

問題は、体の毛が部位ごとにこの時期をそれぞれ違うタイミングで巡っているという点です。そのため1回の施術では成長期にあった一部の毛だけが反応し、休止期だった毛はそのまま残ります。時間が経って残っていた毛が成長期に入ったところで、もう一度施術を受けて初めて反応を引き出せます。こうした理由から、脱毛は間隔を空けながら複数回繰り返すのが原則です。

施術前後で気をつけたいこと

レーザーがメラニンを狙う仕組みである以上、ケアの多くは肌の中の色素の状態に関わってきます。

  • 施術前の日焼けは避けることが勧められます: 肌そのものが黒く焼けていると、レーザーが毛だけでなく肌表面のメラニンにも反応し、やけどのリスクが高まるためです。
  • 施術部位はあらかじめ剃っておくことが多いです: 肌の上に出ている毛が長いと、その部分が先に焦げて熱や匂いが出てしまい、本来毛包まで届くべきエネルギーが分散してしまうことがあるためです。
  • 施術後の紫外線対策は特に重要です: 熱刺激を受けたばかりの肌は色素変化に敏感な状態にあり、そのまま紫外線にさらされると一時的な色素沈着が残りやすくなります。
  • 間隔を空けて複数回受ける計画が必要です: 先に説明した通り、毛ごとに生える時期が違うため、1回の施術ではすべての毛に反応を引き出すのが難しいからです。

こうして施術前後に少しだけ気をつければ、2つの波長がそれぞれの役割を果たしながら、安定した結果につながっていきます。肌色や毛の状態に合わせて波長を使い分けられる点が、ジェントルマックスプロのようなデュアル波長機器の最大の強みです。

References

Korean Dermatological Association, American Academy of Dermatology (AAD), and Ministry of Food and Drug Safety (MFDS).

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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