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扁平疣贅のCO2レーザー除去、広がる原因と稗粒腫やスキンタグとの見分け方、再発管理まで

By Dr. Lee1 min read

顔や手の甲に、肌色や薄茶色の小さくて平たい粒がいくつも出てくることがあります。触っても大きく盛り上がらずなめらかなのに、いつの間にか数が増えて気になります。こうした病変は、扁平疣贅であることが多いです。

扁平疣贅は、ヒトパピローマウイルス、つまりHPV感染によって生じる疣贅の一種です。ウイルスが原因のため、掻いたりカミソリで剃ったりすると横に広がり、他の人にうつることもあります。見た目は稗粒腫やスキンタグと似ていて紛らわしいのですが、原因と治療はまったく異なります。幸い、CO2レーザーで病変を精密に取り除くことができます。扁平疣贅がなぜできるのか、なぜ広がりやすいのか、稗粒腫やスキンタグとどう見分けるのか、CO2レーザーではどのように取り除くのか、傷跡や色素沈着はどうなのか、再発はどう管理すればよいのかを、実際の論文をもとに一つずつまとめました。

扁平疣贅はなぜできるのか

扁平疣贅は、HPVが皮膚の表皮に感染することで生じます。数あるHPVの型の中でも主に3型と10型が原因で、28型や41型が関わることもあります。ウイルスが表皮細胞の中で増殖する過程で角質を作る働きが乱れ、その結果、表面がわずかに厚くなった平らな丘疹になります。

形は名前の通り平らです。肌色や薄茶色を帯び、大きさはおおむね1から4mmと小さめです。表面はなめらか、またはごく細かくざらついていて、一つ二つではなく複数まとまってできるのが特徴です。主に顔や額、手の甲、腕にできます。痛みやかゆみは通常なく、見た目が気になるまで気づかずに過ごすことも少なくありません。

扁平疣贅は特に子どもや若い成人に多く見られます。皮膚の微細な傷からウイルスが入り込むため、髭剃りをする部位やよく掻く部位にできやすくなります。免疫力が下がっていると数が増えやすく、なかなか消えません。良性の病変で健康を害することはありませんが、自然に消えるまで時間がかかり、広がりやすい性質があるため管理が必要です。

項目内容
原因HPV3型と10型の感染
大きさ1~4mmの平らな丘疹
好発部位顔、額、手の甲、腕
好発年齢子どもと若い成人

CO2レーザーによる疣贅の完全除去率を示す棒グラフ
CO2レーザーによる疣贅の完全除去率を示す棒グラフ

掻いたり剃ったりするとなぜ広がるのか

扁平疣贅が他の粒状の病変と大きく異なる点は、広がることです。原因がウイルスであるため、病変を掻いたりむしったりすると、中にいるウイルスが指先を伝って隣の皮膚に移ります。このように自分で広げてしまうことを自家接種と呼びます。爪で引っかいた跡に沿って病変が一列に並ぶ線状配列が現れることもあり、これは扁平疣贅の代表的なサインです。

髭剃りやムダ毛処理も広がりやすい経路の一つです。刃が病変の表面をなぞりながら通ることで、ウイルスが新しい傷に植え付けられてしまうためです。男性のひげ部分や女性の脚に扁平疣贅が列をなしてできるのは、こうした理由からです。タオルやカミソリを共有すると他の人にうつることもあるため、個人の持ち物は分けて使うことをおすすめします。

そのため、扁平疣贅は見た目が気になるからといって無理にむしったり剃ったりすると、かえって数を増やしてしまいます。一つに触れているうちに、周りに新たなものがいくつもできてしまうというわけです。広がりやすい性質を理解すれば、刺激を減らすこと自体がすでに大切な管理であるとわかります。

広がる経路理由
自家接種掻いたりむしったりすると手を伝って隣に広がる
髭剃りとムダ毛処理刃が病変をなぞり線状に新しくできる
物の共有タオルやカミソリの共有で他人にうつる

稗粒腫やスキンタグとどう見分けるのか

扁平疣贅は見た目が稗粒腫やスキンタグと似ていて、混同しやすいものです。しかし原因はそれぞれまったく異なるため、どれなのかを見極めることで治療の方向性が決まります。

稗粒腫は、角質が表皮の下に閉じ込められてできる小さな嚢胞です。白や淡い黄色のなめらかな粒で、押すと中から白い角質の塊が出てきます。ウイルスとは無関係で、うつったり広がったりすることはありません。スキンタグは軟性線維腫とも呼ばれ、摩擦や加齢によって皮膚がたるんでできる柔らかい突起です。首やわきの下、まぶたのように折れ曲がってこすれる部位にできやすく、こちらもうつることはありません。

扁平疣贅はこの二つと違い、ウイルスが原因なのでうつり広がります。肌色や薄茶色の平らな丘疹がいくつも集まり、掻いた跡に沿って線状に並ぶのが決定的な手がかりです。白い角質が出れば稗粒腫、柔らかく揺れる突起であればスキンタグ、平らで広がるなら扁平疣贅と分けて考えるとよいでしょう。見た目だけで判断がつきにくいときは拡大して観察したり、必要に応じて組織検査で確認したりします。原因が異なる以上、まず何であるかを見極めることが、不要な施術を減らすことにつながります。

区分扁平疣贅稗粒腫スキンタグ(軟性線維腫)
原因HPV感染角質の嚢胞摩擦と加齢によるたるみ
感染性うつり広がるうつらないうつらない
肌色や薄茶色の平らな丘疹白い粒柔らかい突起
好発部位顔と手の甲目元と頬首とわきの下
手がかり掻いた跡の線状配列押すと白い角質揺れる突起

CO2レーザーは病変を浅く精密に気化させて扁平疣贅を取り除く

CO2レーザーでどう取り除くのか

扁平疣贅の治療には塗り薬や凍結療法、レーザーなどさまざまな方法がありますが、病変が多い場合やなかなか消えない場合にCO2レーザーが選択肢になります。CO2レーザーは水によく吸収される波長のため、水分を含んだ病変組織を浅く精密に気化させて取り除きます。扁平疣贅は通常、3から4ワット程度の低い出力で表面を薄く処理します。

効果を確認した研究がいくつもあります。他の治療に反応しなかった難治性疣贅を持つ小児40人、病変54個をCO2レーザーで治療した研究では、たった1回の施術ですべて消失し、12カ月の追跡でも再発はありませんでした。成人の難治性ウイルス性疣贅をCO2レーザーで治療した別の研究では、88%が完全に消失し、そのうち半数程度は1回の施術で、残りの半数程度は3カ月以内にもう1回施術して片づきました。

CO2レーザーは病変を直接取り除く方法なので反応が良く、塗り薬や凍結療法があまり効かなかった場合に特に有用です。ただし病変が多いと1回では終わらず、数回に分けて治療することもあります。広がりやすい性質があるため、残った病変をその都度片づけていくことが良い結果につながります。

CO2レーザーは出力と深さを調整し、正常な皮膚をできるだけ残して処理する

傷跡や色素沈着は残らないのか

CO2レーザーは組織を気化させる剥離性レーザーであるため、傷跡と色素沈着は常に念頭に置く必要があります。先ほどの小児の研究でも病変はすべて消失しましたが、27.5%で一時的な色素減少が見られ、回復には4週から5週かかりました。顔のように目立つ部位であれば、この回復期間と跡が残る可能性をあらかじめ知っておくとよいでしょう。

特に色黒の肌では、施術後に色素沈着が残りやすくなります。そのため出力を下げて病変だけを浅く処理し、正常な皮膚にはできるだけ触れないことが大切です。一度に深く焼くよりも、浅く何回かに分けて処理するほうが傷跡を減らすのに有利です。施術後はかさぶたができて自然に取れますが、無理に剥がすと跡が残るため、自然に取れるまで待つ必要があります。

何よりも施術後の紫外線対策が重要です。回復中の皮膚が日光にさらされると、色素沈着が濃くなってしまうためです。日焼け止めをこまめに使い、必要であれば色素を整えるケアも併せて行います。扁平疣贅は病変が浅めなので回復は比較的スムーズですが、顔という部位と広がりやすい性質を考慮して、強さを調整するのが安全です。

治療しなかった疣贅が2年以内に自然に消える割合を示すドーナツグラフ
治療しなかった疣贅が2年以内に自然に消える割合を示すドーナツグラフ

再発はどう管理すればよいのか

扁平疣贅はウイルスが原因のため、病変を取り除いても再びできることがあります。目に見える病変を除去しても、周囲の皮膚にウイルスが残っていれば新しい病変が出てくることがあるからです。そのため1回の施術で終わるというよりも、広がるのを防ぎながら新しくできたものをその都度処理していく、管理の考え方で捉えるのが現実的です。

一つ知っておきたいのは、扁平疣贅が自然に消えることもあるという点です。治療しなかった疣贅を長期間観察した古い研究では、約3分の2が2年以内に自然に消失しました。これは体の免疫がウイルスを認識して排除するためで、複数の病変が一度に消えるのもここに由来します。ただしいつ消えるかは予測しにくく、その間に広がることもあるため、目立つ場合や広がっている場合は治療で片づけたほうがよいでしょう。

再発を減らすカギは刺激を減らすことです。掻いたりむしったりせず、髭剃りの刺激を抑え、施術後は紫外線をしっかり防ぎます。新しい病変が見えたら、少ないうちに早く処理するほうが負担も軽くなります。扁平疣贅は大きく心配する病気ではありませんが、広がりやすい性質を理解し、こつこつと管理していくことが最もすっきりした道筋です。

管理理由
掻いたりむしったりしない自家接種による拡大を防ぐ
髭剃りの刺激を減らす刃の刺激が新しい病変を招く
紫外線を防ぐ施術後の色素沈着を減らす
新しい病変を早期処置少ないうちに処理すれば負担が軽い

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About this article

診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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