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エクセルVレーザーが赤い毛細血管と茶色いシミを1台で消す仕組みと回数、ケアのコツ

By Dr. Kim1 min read

鏡を見るたびに頬だけ赤く見えたり、頬骨の上に薄茶色の点がやたら目についたりしたことはないでしょうか。厄介なのは、この2つがまったく違う原因から起きているという点です。赤みは肌の中の小さな血管が広がって透けて見える現象で、茶色いシミはメラニン色素が固まって溜まったものです。そのため、これまでは血管用の機器とシミ用の機器を別々に受けなければならないケースが少なくありませんでした。

エクセルV(Excel V)レーザーは、この2つの悩みを1台の機器で順番に処理できるよう設計されたレーザーです。性質のまったく異なる2つのターゲットを、どうやって1台の機械が見分けて選び出すのか、その仕組みから順に見ていきます。

光が色を見分けるとはどういうことか?

レーザー光とは、特定の波長、つまり光の色と長さを1つ選んで照射する光線です。ところが、私たちの肌の中の物質にはそれぞれ吸収しやすい波長が違います。血液中のヘモグロビンは赤系よりも緑に近い短い波長をよく吸収し、メラニン色素はもっと長い波長まで幅広く反応します。

この違いを利用すれば、レーザー光の波長を調整するだけで「今回は血管だけを狙う、今回は色素だけを狙う」という選び方ができます。ラジオの周波数を合わせると目当ての放送局だけが入るのとよく似ています。周波数(波長)を変えると、拾う信号(吸収する物質)も変わるというわけです。

なぜ2つの波長を使うのか?

エクセルVは代表的に532ナノメートルと1064ナノメートル、2つの波長を備えた機器です。532ナノメートルは波長が短いためヘモグロビンによく吸収され、毛細血管拡張や赤み、赤い瘢痕といった血管系の悩みに主に使われます。

1064ナノメートルは波長が長く、肌のより深い部分まで届きながらもメラニンに吸収される性質を持っています。そのため、色素沈着や肝斑のように表皮と真皮の境目あたりにある茶色い病変に活用されます。波長が長いほど肌の深部まで入り込む一方で拡散しやすくもなるため、設定値や照射方法を病変の深さに合わせて調整することになります。

2つの波長を使い分ける理由をもう少し掘り下げると、短い波長は浅い場所で強く吸収され、長い波長は深い場所までじんわり広がりながら吸収されるという性質があるからです。そのため、表皮に近い赤い毛細血管には短い波長を、真皮側まで入り込んだ色素や太い血管には長い波長を選ぶというように、病変の深さに合わせて道具を使い分けているのです。

血管と色素はそもそもなぜできるのか?

仕組みがわかると、ケアの仕方も見えてきます。赤い毛細血管の多くは、肌の中の小さな血管が広がって表面近くに透けて見える現象です。寒い場所から急に暖かい場所へ入ったり、辛い食べ物やお酒、サウナのように血管を広げる刺激が繰り返されたりすると、血管壁の弾力が徐々に落ちていきます。一度広がった血管は自然には元に戻らず、そのまま固定されてしまうことが多いのです。そのため、年齢を重ねるほど、あるいはもともと顔が赤くなりやすい体質であるほど、毛細血管が目立ちやすくなります。

茶色いシミは事情が少し違います。紫外線を浴びると、肌は自分を守るためにメラニン色素を多めに作り出します。これ自体は自然な防御反応です。問題は、特定の部位でメラニン細胞が過剰に刺激され、色素を一箇所に固めて溜め込んでしまう場合です。長い時間、日光にさらされ続ける場所、つまり頬骨や額のように紫外線をよく浴びる部位にシミが集中しやすいのもこのためです。遺伝的に色素沈着しやすい肌質であれば、同じ日差しを浴びてもシミができやすくなります。つまり血管と色素はそもそも原因からして違うわけで、レーザーもそれぞれ異なるアプローチで対応しているのです。

熱はどうやって血管と色素を消すのか?

レーザーが目的の物質に吸収されると、その部分だけで瞬間的に熱が発生します。血管の場合、この熱が血管壁の内側の細胞にダメージを与え、血管が徐々に収縮してふさがるように導きます。すると体はこの血管を不要な組織と認識し、自然に吸収・処理していくというプロセスをたどります。

色素の場合は仕組みが少し異なります。メラニンの塊が瞬間的な熱と衝撃を受けると、細かい粒に砕けます。こうして細かく砕かれた色素は、体の免疫細胞が掃除屋のように取り込んで処理するか、肌の表面側へ押し上げられて角質と一緒に剥がれ落ちていきます。つまり血管は「ふさいで消す」方式、色素は「砕いて排出させる」方式という点でアプローチが違うのです。

1台で両方扱えると何が便利なのか?

血管性の赤みと色素性のシミは、実際には同じ顔に併存しているケースがよく見られます。紫外線に長くさらされると血管も広がり、メラニンの生成も同時に増えるためです。こんなとき、波長が1つしかない機器だと、残りの悩みは別の機械で改めて予約を取り、治療計画を立て直さなければなりません。

波長を切り替えて使える機器は、1回の診療の中で部位ごとに異なる波長を順番に当てられるという利点があります。これは治療計画を立てる過程がシンプルになるという意味であって、2つの悩みが1回の照射で同時に解決するという意味ではありません。実際には同じ日の診療の中で部位を分け、それぞれの波長でアプローチする形で進められます。

赤みとシミ、当て方はどう違うのか?

赤みを扱うときは、広い面積を比較的低い強度で2回から3回ほど通過させながらじんわり刺激する方式がよく使われます。血管は太さや深さがまちまちなので、一度に強く押し切るよりも段階的に近づくほうが安全とされています。

シミは病変の境界が比較的はっきりしていることが多いため、その部位をピンポイントで照射する方式がよく用いられます。色素の濃さや深さに応じてエネルギーの強さを調整し、表皮に近い浅いシミなのか真皮側の色素なのかによってもアプローチが変わります。そのため、同じ機器を使っても、施術者が病変をどう見極めるかによって結果が分かれることがあります。

どのくらいの回数を受け、ダウンタイムはどれくらいか?

  • 赤みは血管が徐々に減っていく過程をたどるため、通常3~5回ほど間隔を空けて分けて受けるケースが多いです。一度にすべての血管を消そうとするより、3回から5回にわたって刺激を与えるほうが、体が自然に血管を処理する時間を確保できるためです。
  • シミは病変ごとに色素の濃さが異なるため、薄いシミは1~2回で目立たなくなりますが、濃い、あるいは深い色素は3週間から4週間の間隔で3回から5回に分けて受ける必要があることが珍しくありません。一度に強く照射すると、かえって炎症後色素沈着のような副作用のリスクが高まる可能性があるため、段階的に進めることが勧められます。
  • ダウンタイムは総じて短めとされており、血管部位には一時的な赤みや軽いあざが、色素部位には3日から7日ほどかさぶたや角質の浮きが出ることがあります。この期間中は紫外線対策を徹底することが、色素の再発を防ぐうえで大切だとされています。

施術の前後には何を気をつければよいか?

レーザーを受ける前は、肌をできるだけ刺激の少ない状態にしておくのが望ましいです。施術の2週間前からは日焼けやタンニングを避け、レチノールのような角質ケア成分は一時的に休むのが安全です。すでに刺激を受けた肌にレーザーの熱まで加わると、回復が遅れ、色素沈着が残るリスクも高まるためです。

施術直後は該当部位が赤くなったり、少し腫れたりすることがありますが、これは熱刺激に対する正常な反応とされています。この時期は日焼け止めをいつもより丁寧に、こまめに塗り直す必要があります。新しく刺激を受けた肌は色素が再び濃くなったり、一時的に着色したりしやすい状態だからです。

  • かさぶたができたら無理に取らず、自然に取れるのを待つ必要があります。無理にはがすと、傷跡や色素沈着につながることがあるためです。
  • 熱いサウナや激しい運動、飲酒は施術後3日から5日間は避けるほうがよいでしょう。血管が再び広がると、赤みが予想より長引くことがあるためです。
  • 保湿はいつもより丁寧に行う必要があります。肌のバリア機能が回復する間、十分な水分を保つことで次の回の治療効果もついてきやすいとされています。

誰でもすぐ受けて大丈夫なのか?

レーザーは肌タイプ、つまりメラニンがどれくらい多い肌かによって反応が変わります。メラニンが多い肌は、正常な肌組織もレーザーに一緒に反応してしまう可能性があるため、設定をより慎重にする必要があるとされています。また、最近日焼けした状態や特定の薬を服用中の場合は、施術のタイミングを調整しなければならないことがあります。

そのため施術前には、皮膚科専門医が直接肌の状態と病変の原因を確認するプロセスが必要だと報告されています。赤みのように見えても実際は炎症性の疾患であったり、茶色い斑点のように見えても別の原因による色素性病変であったりすることがあるため、正確な診断が先に行われる必要があります。

特に肝斑は見た目こそ茶色いシミと似ていますが、発生の原因や反応の仕方が異なることが多いとされています。ホルモンの変化や刺激が重なると、レーザー刺激そのものが色素をかえって濃くしてしまうケースも報告されているため、病変の種類をまず見分ける手順が結果を左右する重要な段階になります。こうした理由から、同じ茶色い斑点であっても、どんな診断を受けたかによって設定や照射の間隔自体が変わることがあります。

References

Korean Dermatological Association, Ministry of Food and Drug Safety (MFDS), American Academy of Dermatology (AAD), and U.S. Food and Drug Administration (FDA).

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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