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アクアピールが水の力で毛穴の皮脂と古い角質を吸い出し整える仕組みと頻度

By Dr. Kim1 min read

鏡を近づけて見ると、鼻や頬に黒く詰まった毛穴が目についてしまうことがあります。手で押し出すと跡が残りそうで気になるし、スクラブでこすると肌がヒリヒリしそうで踏み切れません。特に鼻まわりは皮脂腺が集中しているため、丁寧に洗顔してもしばらく経つとまた角質と皮脂で肌がくすんでしまいます。そんなときによく選ばれる施術がアクアピールです。

アクアピールは名前の通り、水の力を借りて角質と皮脂を整える施術です。手で押し出したりメスでかき出したりする方法ではなく、水と真空という物理的な力だけで毛穴の中の老廃物を引き出す仕組みになっています。刺激を与えずにどうしてこの働きが可能なのか、順番に見ていきましょう。

まず毛穴が詰まる理由から押さえておくとわかりやすくなります。皮脂腺は一日中皮脂を作り続けており、この皮脂が古い角質と絡み合うことで毛穴の入り口を少しずつ狭めていきます。そこにほこりや化粧品の残りカスまで加わると、目に見える黒いポツポツ、いわゆる黒ずみ毛穴として定着してしまうのです。

アクアピールはなぜ水で角質を落とすのか?

角質はもともと硬くまとまって肌表面を覆っています。この状態で無理にこすり落とそうとすると、周囲の正常な肌まで一緒にはがれてしまい、刺激の原因になりやすいのです。

ところが角質にずっと水を含ませ続けると状況が変わります。お風呂に長く浸かると指先の皮膚が白くふやけてシワシワになるのを思い出してみてください。角質細胞もこれと同じ原理で、水を吸うと体積が大きくなり、お互いを支え合っていた結びつきが弱まっていきます。

アクアピールの機器はこの性質を利用しています。チップの先端から弱酸性の溶液を肌表面に流し続けながら、角質をゆっくりとふやかしていきます。硬く固まっていた角質が水を含んでやわらかくなると、次の段階で格段に外れやすい状態が整うわけです。

乾いたスポンジと水に浸したスポンジを比べてみると感覚がつかみやすいと思います。乾いたスポンジは無理に引きちぎろうとすると崩れて周囲まで巻き込んでしまいますが、水を含んだスポンジは軽い力を加えるだけで繊維に沿ってすっとほどけます。溶液が弱酸性である理由もここにあります。純粋な水よりも角質同士をつなぐ結合をやや効率よくゆるめてくれるため、短い施術時間でも角質を十分にふやかすことができるのです。

ふやけた角質と皮脂、どうやって吸い出すのか?

角質がやわらかくなっただけでは自然に取れてくれるわけではありません。ここで登場するのが真空、つまり吸い込む力です。

ストローで飲み物を飲むときのことを思い浮かべてみてください。ストローの内側の圧力を下げると、外の液体がその圧力差を埋めようとストローの中へ押し上げられてきます。アクアピールのチップも仕組みは同じです。チップの先端で低い圧力、つまり陰圧を作ると、毛穴の中にあった皮脂と先ほどやわらかくなった角質が、その圧力差に引っ張られてチップの中へ吸い込まれていきます。

特に皮脂はもともと油分なので水だけではなかなか洗い流されません。だからこそ、水でふやかす段階と真空で吸い出す段階を組み合わせて使うのです。水が角質をゆるめてほぐし、そのすき間から真空の吸引力が皮脂まで一緒に引き出していく流れです。水だけでも、吸引だけでも難しいことを、2つの力が同時に働くことで実現しているわけです。

この過程では、チップを小鼻や額のように毛穴が広がりやすい部位の上でゆっくりと動かしていきます。一箇所に長くとどまらず絶えず移動しながら吸引するため、特定の部位に圧力が集中することなく、まんべんなく老廃物を取り除くことができます。

手で行う圧出と比べるとその違いがより際立ちます。指先で毛穴を押し出すと力が一瞬で一点に集中するため、周囲の組織まで押しつぶされ、その結果赤みや、ひどい場合は瘢痕につながることもあります。一方、機器は低い圧力を一定に保ちながら広い面積に分散してかけていきます。力の大きさ自体は手による圧出より弱いものの、時間をかけて継続的に引き続けるため、瞬間的に無理な力を加えなくても老廃物を引き出すことができるのです。

痛くない理由は何だろう?

レーザーやピーリング施術は、熱や酸の成分で肌表面に直接刺激を与えます。しかしアクアピールはアプローチそのものが異なります。

この施術は肌を焼いたり化学的に溶かしたりしません。水でやわらかくしたあと、吸引という物理的な力だけで老廃物を取り出す方式のため、正常な肌組織にはあまり関与しません。すでに外れる準備が整った角質と毛穴の中の異物だけを選んで取り除く構造なので、施術中もヒリヒリ感よりひんやりとした感覚を受けることが多いといわれています。

もちろん肌タイプによっては軽い引きつれ感や赤みが出ることもあります。これは吸引の過程で生じる軽い物理的刺激で、通常は施術直後に短時間で落ち着くとされています。

敏感肌でも受けられるのか?

レーザーや強めのピーリングは、肌が敏感な人にとって負担が大きくなりがちです。熱や酸の成分が肌の反応をより強く引き起こしてしまうためです。

アクアピールは比較的やさしいアプローチとして知られています。水の温度や吸引の強さを調整できるため、肌の状態に合わせて刺激の程度を抑える余地があるからです。ただしこれは、施術者が肌の状態を正確に見極めて強さを調整した場合の話です。赤みが出やすかったり、バリア機能がかなり弱っている状態であれば、事前に肌の状態をしっかり確認してもらったうえで受けるほうが安心です。

吸引と同時に栄養を入れる仕組み

アクアピールのもう一つの特徴は、取り除くと同時に補給するという点です。チップが老廃物を吸引しながら、その逆の経路でヒアルロン酸やビタミンといった水溶性の栄養成分を含んだ溶液を一緒に流し込みます。

仕組みはシンプルです。ついさっきまで角質と皮脂で詰まっていた毛穴は、クレンジングが終わった瞬間、空っぽの通り道になります。この空いた通路が開いているわずかな時間に栄養溶液を流し込むと、成分が滞りなく肌の浅い層まで浸透しやすくなります。クレンジングと保湿を別々に行うよりも、開いたその場所にすぐ満たしてあげるほうが効率的だという考え方です。

どのくらいの頻度で受ければ効果が積み重なるのか?

一度の施術で毛穴が目に見えて引き締まったり、肌のトーンが明るくなったように感じることは少なくありません。ただしこれは、たまっていた角質と皮脂をそのタイミングで空にした結果に近いといえます。

問題は角質と皮脂がまた作られるという点です。肌は絶えず新しい角質を作り、皮脂腺も休むことなく皮脂を分泌し続けます。そのため一度きれいにしても、2週間から4週間経てば毛穴に再び老廃物がたまり始めます。よく使う排水口を一度掃除しても、時間が経てばまた髪の毛や油汚れがたまってしまうのと似た理屈です。

肌の一番外側の層は、おおよそ1か月周期で新しい細胞が作られ、古い細胞は自然に剥がれ落ちるサイクルを繰り返しているといわれています。このサイクル自体をアクアピールが止めたり遅らせたりすることはできません。ただ、サイクルの途中で少しずつたまっていく角質と皮脂をあらかじめ取り除いておけば、毛穴の中で長く固まって塊になる前に整えることができるわけです。

こうした理由から、一般的には2〜4週間の間隔で繰り返し受けることが勧められるケースが多くなっています。皮脂の分泌が特に多い人はもう少し短い周期で、乾燥しやすい人は少し長めの周期に調整することもあります。継続して受けていくと毛穴の中に老廃物が長くたまって固まる時間そのものが短くなり、ケアが積み重なるほど毛穴が整った状態を保ちやすくなるという報告もあります。

施術後のケア、何に気をつければよいか?

施術直後の肌は、角質層がわずかに薄くなり毛穴が開いた状態です。このときのケアの仕方によって効果の持続にも差が出てきます。

  • 当日の強い紫外線は避ける:角質層が薄くなっているため、いつもより紫外線に敏感に反応しやすくなります。日焼け止めをいつもより丁寧に塗るようにしましょう。
  • 当日の高濃度角質ケア成分は控える:レチノールや高濃度の酸性成分を重ねて使うと、すでに薄くなった角質層にさらに刺激が加わることがあります。施術当日はやさしい保湿ケアで仕上げるほうが安心です。
  • 十分な保湿:吸引の過程で肌表面の水分も一緒に失われることがあります。施術後は保湿クリームや鎮静パックで水分を補ってあげると、赤みが落ち着くスピードにもよい影響があるといわれています。
  • 次の施術までの間隔を守る:あまり短い間隔で繰り返すと、まだ回復途中の角質層に刺激を与え続けることになります。推奨される周期を守るほうが、肌のバリア機能を守りながら効果を積み重ねやすくなります。
  • 当日の洗顔はぬるま湯で軽く:熱いお湯や洗浄力の強いクレンザーは、薄くなった角質層をさらに刺激するおそれがあります。ぬるま湯で短時間さっと洗い流す程度で十分です。

毛穴は一度の施術で永久に引き締まる体の構造ではありません。ただ、水と真空というシンプルな物理的な力を規則的に繰り返し取り入れることで、老廃物がたまる速度より取り除く速度のほうが上回り、結果として毛穴が整った状態をより長く保ちやすくなります。

References

Korean Dermatological Association, Ministry of Food and Drug Safety (MFDS), American Academy of Dermatology (AAD), and U.S. Food and Drug Administration (FDA).

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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