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美容施術の料金がクリニックによって2~3倍違うのはなぜ?

By Dr. Lee1 min read

美容施術の料金表は見れば見るほど分かりにくいものです。同じ名前の施術なのにクリニックによって2倍、3倍も価格が違い、カウンセリングを受けたら最初に思っていたより会計金額がずいぶん膨らんでいた、ということもよくあります。何が適正価格なのか、基準を持つのは簡単ではありません。

ただ、値段が違うのにはたいてい理由があります。その理由が分かれば、どこにお金をかけてどこを節約すべきか判断できるようになります。この記事は値引き交渉のテクニックではなく、それぞれの施術費用がなぜそう決まるのか、過剰診療や抱き合わせ販売がなぜ危険なのかを、理由から丁寧に解説するものです。

同じ施術なのにクリニックで料金が違う理由は?

同じ施術でも実際にかかる原価が違うため、値段に差が出ます。表向きの施術名は同じでも、中身がまったく違うケースが少なくありません。

一つ目は、機器の世代と正規品かどうかです。同じ系統の機器でも、新しい正規品と旧式のものでは出力や安全設計が違います。旧式機器や承認範囲を外れて使う適応外機器は原価が低い分、料金も安くなりますが、効果の安定性や安全性の保証が下がることがあります。ここで節約したお金が、結局は再施術の費用として戻ってくることもあります。

二つ目は、実際の使用量が料金を分けます。例えば同じ超音波リフティングでも、300ショット打つのと600ショット打つのでは消耗品の原価から違います。フィラーやボツリヌストキシンも同様です。同じ部位でも実際に使う量が違えば、費用が変わるのは当然のことです。だからこそ、広告価格だけを見て安いと判断してはいけません。安い料金はショット数や使用量が少ない場合が多く、この場合は単位あたりの価格で計算するとむしろ割高になることもあります。

三つ目は、医師の技術力とカウンセリングの質が価格に反映されます。同じ機器を使っても、どこにどれだけ打つか、顔の構造をどう読み取るかによって結果は変わります。診断とカウンセリングに十分な時間をかけるクリニックは、それだけ固定費が高くなります。

だから安いクリニックが必ず損というわけでも、高いクリニックが必ず良いというわけでもありません。大切なのは同じ機器、同じ使用量を基準に比較することです。条件をそろえずに最終金額だけを並べて比べると、比較そのものがずれてしまいます。

カウンセリングに行く前に決めておくこと

カウンセリングルームで気持ちが揺れるのは、たいてい基準を決めずに臨むからです。あらかじめ次の3つを決めておけば、どんな提案をされても自分の基準に合っているかだけを確認すればよくなります。

  • 優先順位を一つか二つに絞ります。理由はこうです。毛穴、たるみ、色素をいっぺんに全部手を付けると、どの施術に効果があったのか区別がつかなくなり、予算もあっという間になくなってしまうからです。今いちばん気になっていることから決めるほうがよいでしょう。
  • 予算の上限を決めます。当日使う金額だけでなく、メンテナンスまで含めた年間予算を組んでおきます。こうしておくことで、カウンセリング中に勢いで膨らんでいく決済を防ぐことができます。
  • ダウンタイムを確認します。赤みや腫れを我慢できる期間をあらかじめ決めておきます。大事な予定が近いのに無理をすると、回復しきれない状態で人に会うことになり、後悔しがちです。

抱き合わせ販売はどんなサインでわかる?

行き過ぎた勧誘には共通のサインがあります。それぞれのサインがなぜ危険なのか分かれば、見分けやすくなります。

原因の診断もないまま高額パッケージから勧めてくるケースです。なぜ問題なのでしょうか。同じたるみでも、原因が弾力低下なのか脂肪の移動なのかによって合う施術は変わります。原因を見極めずに高い組み合わせから提示されると、自分の悩みとは関係のない施術にお金を使うことになりかねません。

当日中の決済を迫ってくるケースです。「今日だけの割引」という言葉は、判断を急がせるための仕掛けです。急いで何回分もまとめて先払いしたのに、肌に合わなかったり副作用が出たりすると、すでに支払ったお金を取り戻すのは難しくなります。良い診療であれば、数日後に来院しても条件は大きく変わりません。

必要以上の回数分を前払いさせようとするケースです。反応は人によって違います。2、3回受けてみて効果を確認してから続けるほうが安全です。反応を見る前に長期間分を先払いしてしまうと、方向転換したくなっても身動きが取れなくなります。

効果を断定するケースです。何回受ければ必ず良くなるという言葉には注意が必要です。同じ施術でも肌の状態や生活習慣によって結果は変わるからです。断定的な約束であればあるほど、実際の結果との差が大きくなることがあります。

カウンセリングで次のことを尋ねてみると、こうしたサインを見分けるのに役立ちます。

  • 今の私の状態の原因は何だとお考えですか?
  • この施術がその原因に合っている理由は何ですか?
  • まず数回だけ受けて反応を見てから続けることはできますか?
  • 使用する機器や消耗品は正規承認品ですか?

節約しながら安全を守る順番

お金を節約することと安全を守ることは対立しません。順番さえ守れば、両方とも手に入れられます。それぞれの段階にはそれなりの理由があります。

まず原因から診断します。症状だけを見て施術を選ぶと、無駄なお金が出ていきやすくなります。同じくすみでも、色素が原因なのか乾燥が原因なのかによって必要な施術は違うからです。原因に合わせてこそ、同じ金額でも効果が大きくなります。

優先順位の高いものから段階的に行います。一度に全部やってしまうと予算がすぐになくなるだけでなく、どの施術に効果があったのか判断しづらくなります。一つずつ行うほうが、次の決定をより正確に下すことができます。

回数は反応を見ながら追加します。最初から長期間分を先払いしない理由は、自分の肌の反応を確認してから続けるほうが損失が小さいからです。効果が期待に届かなくても、途中でやめればよいのです。

正規品と承認された機器かどうかを確認します。ここで節約すると、リスクが大きくなります。非正規のチップやカートリッジは出力と安全性が保証されず、効果にもばらつきが出ます。消耗品の原価を下げた分だけ、結果の差が広がるということです。

メンテナンスまで含めた総費用で計算します。美容施術はほとんどの場合、一回で終わりません。1回あたりの料金ではなく、1年間にかかる費用で見てこそ、実際の負担が見えてきます。こうして計算すれば、単発の激安イベントに振り回される理由も減ります。

格安イベントは信じてもいい?

激安イベントがすべて悪いわけではありません。新規顧客を呼び込もうとする正常なマーケティングも多く、実際に条件なしで安く受けられるケースもあります。ただ、おとり商品の仕組みを知っておけば、損をせずに済みます。

おとり商品はたいてい、広告価格で来院を誘導したあと、実際には別の高額施術につなげる仕組みになっています。例えば、非常に安い価格は最小の使用量や最小ショット数にしか適用されず、望む効果を出すには追加決済が必要になる構造になっていることがあります。この場合、最終的な金額は最初の広告価格とはかなり違ってきます。

だからこそ、広告価格を見たら実際に適用される条件から確認することが大切です。どの使用量、どの回数にその価格が適用されるのか、来院後に追加決済で総額が膨らむ流れはないか、あらかじめ聞いておきます。イベント自体を避ける理由はありません。ただ、あらかじめ決めておいた予算の上限をそのまま守れば、良いイベントだけを選んで利用することができます。

サインをする前に確認することは?

サインする前に以下を一度確認しておくと、あとで後悔することが減ります。それぞれの項目は、実際にトラブルになりやすいポイントです。

  • 今日受ける施術と回数、総額がはっきり書かれているか確認します。口頭だけの説明では、あとで話が変わることがあります。
  • 先払いした回数分の返金規定を確認します。途中でやめる状況になったとき、返金を受けられるかどうかはここで決まります。
  • 使用する機器と消耗品が正規承認品として案内されているか確認します。安全性と効果のばらつきは、ここにかかっています。
  • 副作用とダウンタイムについて説明を受けたか確認します。回復期間を知らないまま受けると、予定が狂ってしまいます。
  • 望んでいない施術が組み込まれていないか確認します。今日決めなくてもよい項目まで総額に入っていることがあります。

一つだけ覚えておけば十分です。良いクリニックは患者が時間をかけて決めることを歓迎し、急いだ決済を迫りません。合理的な消費は、多くの場合、情報と速度の問題です。十分に質問し、急がないことだけでも、かなりの過剰診療は避けられます。

References

Korean Dermatological Association, Ministry of Food and Drug Safety (MFDS), Korea Consumer Agency (KCA), and American Academy of Dermatology (AAD).

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診療を行う美容医師が執筆しており、一般的な教育目的です。個別の医療アドバイスに代わるものではありません。

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